ライト級。
TUF唯一の生中継だったTUF15に出場してから10年になる39歳のピチェルだが、UFCではこれがまだ10試合目。2014年から17年まで3年近く負傷欠場。復帰後は2018年に2試合した他は年1試合ペースだが、ここまで5勝1敗と、ランキングも見えてくる位置に。負けた相手はグレゴール・ギレスピー。キャリアで一本勝ちがなく、14勝中8KO。
2016年のリオ五輪グレコローマン銀メダリストマドセン。地元のデンマーク大会でデビューしチョークで一本勝ちすると現在UFC4連勝で、ここまで11戦負けなし。しかしレスリングをやりきってからのMMA転向のため、37歳と若くはない。最初の3戦は格下相手だったが、前回はベテランのクレイ・グイダと対戦。3Rとも僅差の打撃戦となり、スプリット判定勝ち。試合後にはグレゴール・ギレスピーに対戦要求したが、まずはギレスピーに敗れているピチェルとの対戦に。
両者ともランキング一歩手前の位置。
カーフキックの蹴り合い。ワンツーをいれたマドセン。マドセンがパンチで詰める。タックル。テイクダウン。サイド。亀になり立ったピチェル。マドセンの右がヒット。ホーン。
1R手数は五分。テイクダウンもあったマドセンのラウンドか。
2R。距離が詰まり両者のパンチがヒットする位置。なおもカーフキックを入れ合う。組んだマドセンがスタンドでバックに回ると引き込んでいく。ピチェル前転して足関。カーフスライサー。立って切ったマドセン。タックルに入るピチェルだが放してスタンドへ。ピチェルの左が入り一瞬動きが止まったマドセン。効いたか?パンチを入れるピチェル。シングルレッグへ。テイクダウン。パウンドを入れたところでホーン。
2Rピチェル。
3R。ピチェルガンガン打撃で攻める。パンチから飛び膝。休まず手を出していくとタックルへ。シングルレッグ。スタンドでバックに回るマドセンだが、ピチェル切って離れる。が、マドセンがダブルレッグでテイクダウン。ハーフからパウンド。ピチェルの三角をサバいてパスを狙う。ハーフ。ガードに戻したピチェル。パスを狙うマドセン。またハーフ。押さえ込み続けるマドセン。会場は大ブーイング。ピチェルがケージまで移動し立とうとするが、クラッチを放さず立たせないマドセン。また足関を狙うが潰される。残りわずかで立ち上がったがタイムアップ。
30-27×2、29-28の3-0でマドセン勝利。
UFCデビューから4連勝としたマドセンだが、テイクダウンからの押さえ込みの地味な展開。大きなチャンスはなかなか与えられなさそうだが、次はランカークラスとの対戦か。