続報・4.23『UFC Fight Night 205』マネル・ケイプ vs. ス・ムダウジ中止の理由はケイプに禁止薬物の陽性反応が出たため/ケイプ「意図的じゃないしNSACには全面的に協力する」

無念! 4.23『UFC Fight Night 205』マネル・ケイプ vs. ス・ムダウジが中止に(2022年04月22日)

 こちらの続報。


 『UFC Fight Night 205: Lemos vs. Andrade』で予定されていたマネル・ケイプ vs. ス・ムダウジが「ケイプの個人的な理由」で土壇場で中止されましたが、薬物検査で禁止薬物であるDHCMTトリナボルM3代謝物の陽性反応が出たためとのこと。ケイプ自身がSNSで説明しましたが、現在は削除されています。

 これは2017年7月の『UFC 214: Cormier vs. Jones 2』でジョン・ジョーンズがダニエル・コーミエに3R KO勝ちしたものの、後にノーコンテストに裁定が変更された時と同じ物質で、「パルス効果」と言い摂取してから数年後にも陽性反応が出る可能性があります。ジョーンズは服用した強壮剤に混入しており意図的に摂取したものではないことが認められたものの、1年間の出場停止処分を受けています。また、ムスリム・サリコフも2018年に薬物検査で同じ物質の陽性反応が出ましたが、USADAの検査が開始される前にいつどうのような経緯で体内で入ったか判断できなかったことから正式な処分を受けませんでしたが、結果的に1年以上オファーがありませんでした。

 現在は削除されましたが、ケイプはSNSで以下のコメント。

「土曜日の試合に出場しない理由を聞いて欲しい。4月9日にUSADAに提出したサンプルから、M3と呼ばれるDHCMTの長期的な代謝物が1mlあたり17ピコグラム陽性であったとの連絡を受けショックだった。まず俺は意図的に使用したわけではないことを明確にしたい。この薬物がどのようにして体内に入ったのか、全く分からない。このプログラムでは過去に一度も薬物検査で問題を起こしたことはないし、何ヶ月も、何年も体内に残るような禁止薬物(DHCMT)を意図的に使用するなどあり得ないことだ。

 一晩で、M3という代謝物について多くを学んだ。数年前、UFCがアンチ・ドーピング・プログラムの規則を変更し、M3代謝物の閾値を1mlあたり100ピコグラムに設定したことは知っている。これは俺にとって重要なことだが、俺はこの件で告発されたことも、制裁を受けたことも、出場停止処分を受けたこともあない。しかし、ネバダ州アスレチックコミッションはここ数年、M3代謝物が検出された選手に対して、体内のM3の存在とレベルを調査するために6ヶ月間の大規模な検査プログラムを義務付け、この問題に対処していることも知った。おそらく俺は6ヶ月間はネバダ州で試合ができないだろうが、隠すことは何もないので、これを守るつもりだ。

 また、このような状況は俺一人ではないことも学んだ。多くのUFCファイターが同じような状況にあったことを知っている。どのような経緯で体内に入ったのか見当もつかないまま、低レベルのM3を持っている。また、この問題はメジャーリーガーも含め、多くのプロアスリートが直面していることも知った。俺は自分の力で答えを出すため全力を尽くすつもりだが、このような低レベルのM3代謝物に関しては答えが見つからないことが多いそうだ。UFCのプログラムがこのM3代謝物の問題を認識し、それに応じてプログラムを調整してくれたことに感謝してる。俺はネバダ州アスレチックコミッションに協力し、試合の許可を得るために必要なことは何でもするつもりだ。ファンがすぐにオクタゴンで俺のことを見てくれるのを楽しみにしている」
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