UFC275:第9試合・ジャン・ウェイリー vs. ヨアンナ・イェンドジェイチェク

女子ストロー級ウェイリー2位、ヨアンナはブランクがありランク外。

2年前にウェイリーのタイトルにヨアンナが挑戦した試合の再戦で、ヨアンナはその試合以来の復帰戦。

UFC無敗でアンドラジをKOし、東アジア初のUFC王者となったウェイリー。昨年4月にローズ・ナマユナスに1RKO負けして王座陥落。11月のダイレクトリマッチでは全ラウンド僅差の内容で、メディアのジャッジも割れる接戦だったがスプリット判定負けでタイトル獲得ならず。

女子ストロー級で最多5度の防衛を果たし、一時はもっとも盤石な王者とも見られていたヨアンナだが、直近6戦ではフライ級の試合を含めて2勝4敗。ただ、負けた試合はすべてタイトルマッチで、ノンタイトル戦ではここまで全勝。前回ウェイリーのタイトルに挑戦した試合では、クリーンヒットの数のみならヨアンナが上回っていたが、スプリット判定負け。一発の重さに差があり、パンチを額で受け続けたヨアンナの額が大きく腫れ上がり人相が変わっていた。

前回と違い3Rで行われることがどう影響するか。ダナ・ホワイトは勝者がカーラ・エスパルザのタイトルに挑戦することになると明言している。

ウェイリーのローにパンチを合わせようとするヨアンナ。ヨアンナ飛び込んでパンチが交錯。ヨアンナのローでウェイリースリップダウン。すぐ立ったがそこにパンチを入れる。ウェイリーパンチからタックル。シングルレッグで倒すとパウンド。ヨアンナ立ったがスタンドバックからまたテイクダウン。ハーフバックからパウンド連打。ヨアンナディープハーフ。ウェイリーパウンドを入れるが立った。ヨアンナ放さず反り投げ。また上に。サイドからマウント!肘!なんとかハーフに戻したヨアンナ。しかしハーフにしてまた肘連打。3Rだけあってガンガン攻めているウェイリー。ようやく亀から立ったヨアンナ。ウェイリーは残り時間を見て無理はしない。ヨアンナ右を打ち込む。さらにミドルを入れるがウェイリーキャッチしてテイクダウン。しかし押さえ込ませず先に立つ。ホーン。

1Rウェイリー。ダメージを与えたが、ラッシュでスタミナもけっこう使ったはず。

2R。パンチで飛び込むヨアンナ。ウェイリーサイドキックで止める。ウェイリー右。ちょっと疲れている動きに見えるウェイリー。ヨアンナがプレスしていくがパンチを返すウェイリー。詰めるヨアンナだが、ウェイリー四つで組みケージに押し込む。強引に投げを狙ったがスッポ抜けた。離れたウェイリー。出ていくヨアンナ。ウェイリーのサイドキックをサバいてパンチで出るヨアンナだが、そこにウェイリーのバックブロー!ヒットし前のめりにヨアンナダウン!KO!

ウェイリーがKOで返り討ちに。3Rマッチだけに両者最初からスロットルを上げての濃密な攻防が見られた。ウェイリーは前回の試合よりもテイクダウンを多用していたが、最後は打撃でフィニッシュ。

ヨアンナは2年ぶりの試合でも動きは良かったが…。試合後のインタビューでこれで引退したいとコメント。グローブをおいた。

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