UFC278:第7試合・マルチン・ティブラ vs. アレクサンドル・ロマノフ

ヘビー級。ティブラ11位、ロマノフ13位。

ポーランドのティブラはUFC6年のベテランで9勝6敗。前回アレクサンダー・ヴォルコフに敗れるまでは5連勝していた。ランキングも8位まで上げ、5位ヴォルコフに勝てばタイトル挑戦者争いに入っていけるチャンスだったが、テイクダウン狙い16回すべてが切られて消耗し判定負け。テイクダウンからのパウンドが武器。

ロマノフはここまでキャリア16戦全勝。レスリングがバックボーンで、2016年に世界大学選手権で3位。UFCでもここまで5連勝・4フィニッシュだが、ランカーとの対戦はこれが初めて。こちらもテイクダウンからのパウンドで攻めるスタイル。

組んでいくロマノフ。スタンドバックへ。豪快に持ち上げて投げた。立とうとするティブラをバックで押さえながらパンチを打ち込む。ティブラ立ってスタンドバックに。バックから膝連打を入れるロマノフ。また持ち上げて投げたロマノフ。上から押しつぶして立たせないようにしながらパウンドを入れるロマノフ。正対したいティブラだができない。足はフックしていないが背中越しにティブラの右手を押さえてパンチを入れていく。立ちたいが立てないティブラ。バックから膝とパンチを入れるロマノフ。ホーン。

1Rロマノフ。

2R。いきなり組んでいくロマノフだが引き剥がしたティブラ。ロマノフまた組み付く。ケージに押し込んだ。しかし離れる。離れ際にパンチを入れたティブラ。ティブラが打撃を入れていく。ロマノフも左を大振りするが、ティブラの左フックをもらった。打撃のウィークポイントが見えてきたロマノフ。またパンチを貰い動きが止まる。タックルに入るロマノフだが切られる。ティブラの前蹴りがローブローになりタイムストップ。が、リプレイで見るとどう見ても腹で再開。ロマノフが蹴りでスリップダウンし下に。ティブラ足をサバいてパスしてサイドで押さえ込む。ノースサウスで下から抱えるだけのロマノフ。ティブラはパンチを入れていく。亀になったロマノフからティブラバックマウント。パウンドを入れたティブラだが股下から抜けたロマノフが逆にパウンドを入れる。ホーン。

2Rティブラ。しかしロマノフの腹への蹴りでのアピールは、虚偽アピールならただ続行させるだけだと休み得になるだけ。減点するか、合法の攻撃で続行できないとアピールしたならKO負けにするべきでは。

3R。ティブラも疲れが見える。ミドルを入れたロマノフ。前蹴り。組み付いたロマノフだがティブラ引き剥がす。ティブラのパンチがヒット。ロマノフスピンキックやバックブローを見せるが空振り。距離を詰めたティブラに組もうとするが引き剥がされる。ボディ・顔面を打ち込むティブラ。ガードが下がっているロマノフ。残り1分。組みに行けないロマノフ。ティブラも手数は出すが倒しには行かない。最後にスーパーマンパンチから組み付いたロマノフだがタイムアップ。

29-28ティブラ、29-28ティブラ、28-28ドローの2-0でティブラ勝利。

ロマノフ初黒星。これまでは打撃の穴をレスリングで見せないようにしていて、1Rはそれが出来ていたが、2R以降テイクダウンが奪えなくなると、打撃のウィークポイントが露呈。ティブラクラス相手にこれでは上位に上がるのは難しい。

タイトルとURLをコピーしました