ウェルター級。
UFC2連勝→2連敗→3連勝→2連敗と浮き沈みが激しいジャイルス。UFCデビューはライトヘビー級だったが、次戦からミドル級に階級を落とし、前戦からはウェルター級まで落とした。3連勝の後はドリカス・デュ・プレシに2RKO負け。前戦はコンテンダーシリーズ上がりでUFCデビュー戦のマイケル・モラレスとの対戦で、無敗でほとんどがフィニッシュ勝利というモラレスから、序盤パンチでダウンを奪ったものの、逆にパンチでダウンを奪われパウンドで逆転KO負けを喫した。
今回の相手コシは、全試合1R勝利でコンテンダーシリーズを勝ち上がりUFCデビュー。同じデビュー戦のサーシャ・パラトニコフ相手に1Rダウンを奪ったものの仕留めきれず、ラッシュでスタミナを消耗してしまって2Rになると失速。3Rにパンチを貰ってダウンしたところにパウンド連打をもらってKO負けでMMA初黒星を喫した。それから1年10ヶ月ぶりの再起戦。なお、コンテンダーシリーズでは同日に兄のオリオン・コシもキャリア全フィニッシュ勝利でUFC契約を決め、同じように初戦KO負けでMMA初黒星を喫したが、今年7月の2戦目で勝利している。
両者様子見で見合いが続く。詰めるジャイルスだが、コシが出る素振りを見せると下がる。両者牽制程度の打撃を出すのみ。コシが飛び込んでパンチを放ったがかわされる。残り1分。右をヒットさせたジャイルス。ホーン。
1R手数でジャイルス。手数でも負けているコシは、最後にポイントを取り返そうという動きもなかった。
2R。ようやく出てきたコシだが、間合いに入ろうとしたところでジャブをもらう。ジャイルスはまだ様子見。ミドルを入れるコシ。ジャイルスは手数を増やしてきた。しかし自分からは出ずに待ちの態勢。間合いに入るとミドル。コシ詰めては行っているが手が出ない。ジャイルスがパンチを放つと右フックを当てるコシ。手を出せなくなるジャイルス。コシも自分からは手を出さないため、またお見合いに。蹴りを入れていくジャイルス。大振りのパンチで出たコシだが、ジャイルスはかわして組みつきバックに回る。スタンドバック。ホーン。
2Rジャイルス。
3R。コシタックル。テイクダウン。ジャイルスギロチンに抱えたがサイドを取られている。コシヴォンフルーチョーク。外れたがハーフで押さえ込むコシ。パスして袈裟固めになるが、頭を抜いてバックに回ったジャイルス。立ったコシからスタンドバック。残り1分。ジャイルス投げてテイクダウン。すぐに立つコシ。ジャイルス残り1秒で投げる。タイムアップ。
30-27、29-28×2の3-0でジャイルス勝利。
両者消極的。ジャイルスはまあ勝ったからいいとして、負けているのに3Rフィニッシュを狙わず押さえ込んでいただけのコシは何か大きな負傷でも抱えていたのか?それくらい攻める気持ちが見られなかった。