パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト:ジョナサン・マルチネス、平良達郎
ファイト・オブ・ザ・ナイト:ドゥスコ・トドロビッチ vs. ジョーダン・ライト
平良は期待されたフィニッシュをきっちりと取ってボーナス獲得。パワーでポジションを返されたり、序盤打撃で下がる場面があるなど、決して楽勝ではなかったが、全く慌てることがなかった。
2Rのバックコントロールでは、チョークが取れそうになかったが、キープしていればラウンドは問題なく取れており、安全策で行くなら2Rまで取って判定勝ちをキープした上で、3Rでフィニッシュを狙うという考えもあったかもしれない。また、一本を狙うにしても、失敗して逃げられた時に不利な時間をなくすため、終了間際ギリギリを狙うという判断もあるかもしれない。
しかし、それでは3Rに勝ちがなくなったベルガラが一か八かのKOを狙ってくる危険が出てくるし、残りわずかでのフィニッシュ狙いは、リスクが少ない分、相手に粘られてラウンド終了となる可能性も高くなる。きっちり極めきるという自信があってこそ、あの時間帯にフィニッシュを狙いに行くことが出来た。力の差を見せつける勝利だった。
ヘンリーは4連敗中でランク外に落ちたアスンサオにフルマークの完敗。もともとスロースターター気味ではあるが、序盤アスンサオにペースを握られてから、盛り返すことが出来なかった。元トップランカーで、名前はあるが実力派落ちているアスンサオはかなり美味しい相手だったはず。初戦でランカー目前のバルセロスを破ったのが評価されたからこそ組まれた相手だと思ったが、今回の負けで、次から前座戦線に回されてしまうかもしれない。
メインは2Rにヴィヴィアニがテイクダウンから圧倒したにも関わらず、3R以降打撃のみになり完敗。負けているのに同じペースのまま試合を進めてしまったのが残念だった。戦っている本人としては、もうテイクダウンは無理という手応えだったのかもしれないが。