ライトヘビー級。
地元のペドロはUFCデビューから3勝1敗でランキング入りしていたが、まだ元気だった頃のOSPとショーグンに連敗。そこから膝の前十字靭帯断裂により3年半の長期欠場となり、今年4月に復帰。UFCレベルにあるか微妙なアイク・ヴィラヌエバとハリー・ハンサッカーに1RKO勝ちで連勝している。父親はオーストラリアのMMAファイターのパイオニアで、息子の名前はマイク・タイソンにあやかってつけているが、プロMMAファイターになることは反対していたとのこと。
本来はRoad To UFCシンガポール大会のワンマッチで勝利した中国のジャン・ミンヤンと対戦予定だったが、ミンヤン欠場でリトアニア生まれ・イギリス在住のブカウスカスが急遽UFCと再契約。2020年にUFCと契約したが、初戦で勝利した後3連敗でリリース。昨年はイギリスのケージウォーリァーズで2試合して2連勝。昨年大晦日のイベントではライトヘビー級王座を獲得している。UFC最後の試合となったカリル・ラウントリー戦では、関節蹴りで膝を破壊されてKO負けしている。
右を打ち込んだブカウスカス。ロー。ワンツー。アグレッシブ。対するペドロは慎重。ブカウスカスの左がヒット。バックスピンキック。ペドロ手を出そうとして躊躇する場面が続く。ようやく詰めてきたペドロ、組んでケージに押し込んだ。ボディロックから前→後ろと振ってテイクダウン成功。サイド。マウントを狙ったがブカウスカス足で阻むと亀に。ペドロギロチンに抱えて後方に投げる。ギロチンは外れたが上を取るペドロ。ハーフで固めるが、ブカウスカスがデラヒーバ。ペドロ前転してパスしようとしたが、空回りして立たれた。残り1分。ペドロ左ミドル。ブカウスカスがワンツーを打ち込んだところでホーン。
1Rペドロのテイクダウンはあったが、そこからの攻めよりブカウスカスのスタンドの打撃を取ってブカウスカス。
2R。左ミドルを入れるブカウスカス。ペドロまたスタンドで手数が少ない。右を当てたブカウスカス。ペドロの前蹴りがローブローになりタイムストップ。再開。再開後、ミドル・前蹴りを腹に入れるペドロ。詰めてカーフキック。ジャブ。ようやくリズムよく打撃が出るようになった。ブカウスカスが出るところに組んでケージに押し込む。残り1分。差し返して入れ替えるブカウスカス。離れ際にバック肘を放ったブカウスカス。ワンツーを入れる。バックスピンキックは空振り。ホーン。
2Rは手数がほぼ五分で差がない。
3R。飛び込むブカウスカスに左を合わせたペドロ。パンチから組み付いたペドロ。ボディロックしてケージに押し込む。差し返したブカウスカス。離れる。ブカウスカスワンツー。詰められないペドロ。ブカウスカス飛び込んで左を当てる。ペドロ組んでケージに押し込むが、差し返したブカウスカス。離れる。ワンツー。ちょっとパンチが手打ちになっているペドロ。組んだが逆にケージに押し込んだブカウスカス。ボディへ膝。ブカウスカスの膝にローブローアピールをしたペドロだが、レフェリー止めずに続行。最後にラッシュするブカウスカス。タイムアップ。
30-27、29-28×2の3-0でブカウスカス勝利。
UFC再契約となったブカウスカスがアグレッシブに攻めて勝利。対照的に、地元のペドロは終始攻める心が見えなかった。