UFC on ESPN44:第10試合・ペドロ・ムニョス vs. クリス・グティエレス

バンタム級。ムニョス9位、グティエレス13位。

ここ6戦で1勝4敗1NCのムニョス。しかし負けた相手がスターリング・エドガー・アルド・クルーズと全員王者揃いなので致し方ない。6戦中、半分の3試合でファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞している。その前にはこれも元王者のガーブラントに1RKO勝ち。前戦はまだランキング13位だった当時のショーン・オマリーと対戦し、本格的な対戦が始まる前にオマリーのアイポークでムニョスが戦闘不能になりノーコンテスト。オマリーは次の試合でピョートル・ヤンに勝ってランキング1位になっている。

上から落ちてきたムニョスに対し、グティエレスは前戦の時点でランク外。昨年11月、フランク・エドガーと対戦し、1Rにカウンターの膝を入れてKO勝ち。最後の試合になると公言していたエドガーを壮絶に葬りランキング入り。カーフキックが武器のストライカーで、UFCデビュー戦で敗れた後は7勝0敗1分け。最も、名王者揃いのムニョスの対戦相手に対し、グティエレスエドガー以外は前座~中堅の相手のみ。

対照的な戦績の2人。オッズは当然上り調子のグティエレスがフェイバリット。

蹴りで牽制するグティエレス。前蹴り。詰めてきたムニョスにジャブをヒット。ムニョスの飛び込んでの左がヒットしグティエレスダウン!パウンド連打。ガードを取ってディフェンスするグティエレス。ムニョスインサイドから肘。三角を狙うグティエレスだが、ムニョス密着して防いだ。体を起こし、パウンドを打ち込みながら足をサバいてパスするムニョス。そこから足をつかんでアンクル狙い。振りほどいて立ったグティエレスだが、ムニョスが後ろから組み付いてスタンドバックに。残り1分。バックからまた足関を狙ったが足をつかめず、下になっただけに。立ったムニョス。詰めていく。ジャブを打ち込むグティエレス。バック肘。ムニョス飛び込んでパンチを入れたが、グティエレスはバックスピンキックをボディに当てる。ホーン。

1Rムニョス。

2R。カーフを蹴るグティエレス。ムニョスまた詰めてきた。ケージまで下がったグティエレス。またカーフを入れるグティエレス。カーフの蹴り合い。ジャブを当てるグティエレス。距離が詰まってきた。大きな展開のないまま残り1分。カーフからパンチを合わせるムニョス。ホーン。

2Rは両者決定打なく微妙。

3R。圧を強めてきたムニョス。右がヒット。グティエレスカーフキック。ジャブ。手数を出すグティエレス。会場はブーイングが大きくなってきた。両者フェイントが多いが、ヒット数が少ない。パンチで出たムニョス。左がヒット。グティエレステンカオ。前蹴り。ムニョスのタックルは切られる。最後に浴びせ蹴りを見せて沸かせたグティエレス。タイムアップ。

三者フルマークでムニョスが久々の勝利。

1Rはダウンを奪ったムニョスだが、2R・3Rは両者ともに取っている確信のないまま、展開を変えずにジャッジに勝敗を委ねた。

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