女子フライ級。
ジヨンは現DEEP JEWELSバンタム級王者。キック韓国王者、ボクシング東洋太平洋王者のキャリアがあるストライカー。前回バンタムに戻したが、今回はまたフライ級に落とした。4連敗だが、最初の1試合は現フライ級王者のアレクサ・グラッソ、その後の2試合は敗れるもファイト・オブ・ザ・ナイトを獲得、さらに前戦は相手の体重オーバーという理由もあってか、5度目のチャンスが与えられた。33歳。
ドイツのブームもキックのバックボーンがあり、こちらはヨーロッパ王者。MMA無敗でUFCと契約したが、UFCデビュー戦はシュートボクセのアリアネ・リプスキに打撃で圧される展開で判定負け。2戦目はUFC0勝2敗のビクトリア・レオナルドにケージに押し込まれる展開で、2試合続けての三者フルマーク判定負け。33歳。
当初は2月に組まれていたカードだが、ブームがイベント当日に体調不良となり中止。今回仕切り直しで組まれている。
いきなり右オーバーハンドをヒットさせたジヨン。ぐらついた。すぐに詰めたジヨンがまた右。しかしブームが組むと払腰。投げた。サイド。亀になったジヨンのバックに回りチョーク。しかしやや真後ろではなく斜めになっていて、チョークも喉元には入っていない。外れてジヨンが反転し上に。ブームハイガードから三角クラッチ。密着してディフェンスするジヨン。足のクラッチを割ったジヨン。肘を入れるがまた三角クラッチ。しかしかつぎパスに。パスされたところで亀になったブームにジヨンチョーク。足のロックは入っていない状態。仰向けにして絞めようとするが、今度はブームが反転して上を取った。パウンドを落としながらパスを狙うブーム。パスした。残り25秒。ニーオンから鉄槌を一発入れた所でホーン。
序盤パンチで効かせたジヨンのラウンド。その後のグラウンドは両者同じくらいチャンスがあった。
2R。ブームが右をヒット。ジヨンのワンツーに首を抱えると膝を打ち込んだ。右ボディから左ストレートを入れるブーム。ジヨンが出るとタックルへ。ジヨンが首相撲に捕らえるが、ブーム逆に肘を入れた。ケージに押し込む。入れ替えたジヨン。ブームまたオーバーフック払腰で投げを狙ったが、潰されて下になる。ハーフ。ガードにもどしたブーム。密着して下からの仕掛けを潰すジヨン。しかし自らも手を出すことが出来ない。動きなくレフェリーブレイク。ワンツーを入れたジヨン。またワンツー。ブームタックル。テイクダウン。倒されたジヨンはギロチンに抱える。しかしブームの表情を見ると絞まってはいないのか？が、ギロチンを外すことができないままホーン。
2Rジヨン。ラウンド終了後、ジヨンが下からブームを蹴り離した。
3R開始前にジヨンに減点1。2R終了後の蹴りでの減点で、明らかに故意なので当然。
3R。すぐ組んだブームだが、ジヨンケージに押し込む。膝を入れて離れたが、再び組んでケージに押し込むと四つから脇をくぐってスタンドバック。寝かせようとするジヨン。四つん這いでこらえるブーム。が、手をマットについているブームの頭部に膝を入れて反則。やや手のひらが浮いていたタイミングではあったが。蹴られたブームは目が見えないとアピール。ドクターチェック。ブームが続行不能で試合終了。
終了後、最後の膝でジヨンにさらに減点1が宣告される。
試合は終了したが、コミッションのオフィシャルがケージサイドでビデオ検証を続けている。
ブルース・バッファーがスコアカードを写しているのでテクニカル判定？
判定28-27ジヨン。28-27ブーム、28-27ブーム。スプリットでブーム勝利。
最後はアンインテショナル（故意ではない）ファールということでテクニカル判定に。ジヨンはあの状況で膝を打つのは反則になる可能性がかなり高いので、故意ではなくてもいただけない。それより2R終了後の蹴りが悪質。かつてポール・デイリーが試合後に殴りかかって一発リリースされたことがあったが、それと同じような反則。いずれにせよ、5連敗なのでさすがにリリースだろう。
