UFC289:第6試合・ナッソーディン・イマボフ vs. クリス・カーティス

ミドル級。イマボフ12位、カーティス14位。

イマボフはロシア・ダゲスタン出身だが、バックボーンはボクシングで、パリのMMAファクトリー所属。今年1月に初めてメインで試合が組まれたが、相手のケルヴィン・ガステラムが欠場。急遽、ショーン・ストリックランドが代役となったが、減量が間に合わないためライトヘビー級契約となり、すでに減量を始めていたイマボフはリミットより5kgも軽い体重で計量をクリアしている。試合は急遽出場で後半スタミナ切れしたストリックランドに手数で負ける展開で判定負け。ミドル級ランカー最年少の28歳。

カーティスはコンテンダーシリーズで勝ったがUFCと契約できず、PFLに出場するも敗退して一度は引退を表明していたが、34歳の時に代役として念願のUFCデビューが決まるとそこから3連勝。UFC契約前はウェルター級だったが、減量が厳しく、生活を犠牲にする必要があるため、戻すことは考えていないのこと。UFCでの4勝のうち3試合がKO勝ちの殴り屋だが、前回はタイトル挑戦経験のあるケルヴィン・ガステラムにボクシング技術で上を行かれての判定負け。35歳。

リーチで勝るイマボフが前蹴りで牽制。関節蹴り。間合いに入れないカーティス。イマボフワンツー。パンチもヒット。飛び込んだイマボフ。打撃のガードの姿勢に入ったカーティスに組み付いてスダンドバックに。投げてテイクダウンを狙うイマボフ。クラッチを切って正対したカーティス。離れるイマボフ。ワンツー。速い。ジャブ。カーティス詰めていくがバック肘を放ち組み付くイマボフ。残り1分。ボディロックから投げたイマボフ。すぐに両足フックしてチョークへ。首に回される腕を引き剥がしてディフェンスするカーティス。残りわずかで反転すると立った。ホーン。

1Rイマボフ。カーティスここまで何も出来ず。

2R。詰めてきたカーティスだが、イマボフ距離を取ってまたパンチ・前蹴り。しかしプレスされケージ際まで下がる。サークリングしつつ前蹴りを入れるイマボフ。イマボフが高速ワンツーををヒットさせていく。カーティスの左は空振り。イマボフワンツースリー。カーティスまた出てくるが、イマボフが組み止めるとケージに押し込む。肘。膝。パンチで出るイマボフだがバッティング。タイムストップ。右まぶたをカットしているカーティス。レフェリーに続行をアピールしていたカーティスだが、右目がまだ見えていない。再開できず。レフェリーが試合終了を宣告。

ノーコンテストに。

高速のワンツー・前蹴り・関節蹴りで完全に勝っていた流れだったイマボフ。アクシデントではあるが、もったいない結末だった。

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