ミドル級5分5R。ストリックランド7位。マゴメドフはランク外。
ストリックランドは復帰後5連勝でランキング4位まで上がり、タイトル挑戦目前まで行ったが、ランク外のアレックス・ペレイラにまさかの1RKO負け。昨年の最終戦で再起戦を行うも、ジャレッド・キャノニア相手に両者手数が少ない不完全燃焼の試合でスプリット判定負けと連敗。今年の初戦、負傷欠場のケルヴィン・ガステラムに変わって急遽ナッソーディン・イマボフとの対戦に名乗りを上げ、異例の2大会連続メインとなったが、ジャブを出し続けて判定勝ちして連敗から脱出。いつもは顔面に被弾をせずにジャブを打ち込んでいくスタイルだったが、この時は緊急出場でコンディションが万全でなかったのか、パンチを貰う場面がありつつも打ち勝った。ランカーとの試合がなかなか決まらず、待つかノーランカー相手でも試合をするかという選択で、誰もが嫌がるマゴメドフとの対戦を受諾した。32歳。
マゴメドフは昨年のパリ大会でUFC1勝3敗のダスティン・シュトルツフスにわずか19秒、前蹴り・アッパー・左フックでダウンを奪いパウンドでKO勝ち。2戦目で早くもメインで一桁ランカーとの対戦が組まれた。他の上位選手はマゴメドフとの対戦を嫌がり、なかなか試合が組まれず、組まれた試合も流れるという不運もあったが、結果的に大きなチャンスが回ってきた。ドイツ在住・ドイツ国籍だが、ロシア・ダゲスタン出身で、バックボーンはレスリング。しかし、組みよりも打撃を武器にして戦っている。その一方、2018年のPFL決勝では、序盤のパンチを被弾し秒殺KO負けを喫している。秒殺KOでも下層レベルの相手だったこともあり、さすがにランカーを相手にオッズではアンダードッグ。32歳。
観客少人数のAPEXとは思えないほど、ストリックランドに歓声が送られる。
前蹴り、カーフを出していくマゴメドフ。飛び込んでワンツー。が、出した手がアイポークに。タイムストップ。けっこう右目を気にしているストリックランド。長めのインターバルが取られたが再開。再開後も積極的に攻撃を仕掛けるマゴメドフ。ストリックランドも得意のジャブを出していくが、やや後手に。ジャブにワンツーを返したマゴメドフ。顔面へのヒットは避けているものの、パンチ・蹴りを打ち込まれている。パンチからローを入れるマゴメドフ。まだアイポークの影響があるのか、ジャブの手数がすくないストリックランド。前蹴り、左ハイを入れるマゴメドフ。一転タックル。切りきれずにテイクダウンを許した。マゴメドフバックについたが、すぐに反転するストリックランド。マゴメドフついていくが離れた。またスタンドへ。ストリックランドのジャブの手数が増えてきた。詰めていく。マゴメドフは下がる。ホーン。
1Rマゴメドフ。
2R。またジャブ。ワンツー。マゴメドフもらって下がる。追いながらジャブを打ち込んでいくストリックランド。すぐに詰めるストリックランド。ケージを背負ったマゴメドフ。連打。マゴメドフが急に失速したのか、ストリックランドがギアを上げたのか。ジャブ、ワンツーがマゴメドフの顔面を捕らえる。ストリックランド仕留めに来ている。消耗しているマゴメドフ。右をヒットさせたストリックランド。蹴りが出なくなっているマゴメドフ。ケージに張り付いたまま。ストリックランドが左右のパンチのラッシュ。マゴメドフ左ボディ。しかし単発。完全にガス欠。蹴りも力がない。パンチをもらいダウン!ストリックランド荒ぶるパウンド連打。動けず打たれ続けるマゴメドフを見てレフェリー止めた!
1Rは良かったかに見えたマゴメドフだが、2Rに入って急失速。そこからは一方的な展開で終わってしまった。そこまでスタミナを消費するような展開でもなかったが。