【UFC ESPN12】佐藤天、紆余曲折の末に判定勝ちゼロ──8つの一本勝ち=ブラヒメジとの対戦決定

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【写真】さぁ、たまりにたまったモノを一気にぶちまけて欲しい佐藤だ(C)Zuffa/UFC

27 日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFC ESPN12「Poirier vs Hooker」に佐藤天が出場し、ラミズ・ブラヒメジと対戦することが決まった。


佐藤本人がSNSで発信してきたように、この試合が決定するまで紆余曲折が見られた。5月のフロリダ州ジャクソンビル3連戦から、ラスベガスに場所を移してUFC APEXでの6連戦、7月にはファイトアイランドにステージが移行するため、佐藤陣営では6月終盤のAPEX大会への出場をターゲットにし、交渉をしてきた。

しかしUFCからは6月13日大会への出場要請が、大会まで10日を切ろうかという時に届き、対戦相手は5月30日大会で判定勝ちを収めたばかりのダニエル・ロドリゲスの名前が挙がっていた。このショートノーティス出場に関して、調整を続けてきた佐藤はこのオファーは受けるつもりだったが、ロドリゲスの方が試合のダメージが残っており万全でないと固辞。ロドリゲスに代わりUFCサイドは、コンテンダーシリーズからUFCを契約し、デビュー戦がコロナでキャンセルされたフィリップ・ロウに打診したが、結局まとまることはなかった。

この時点で6月の出場を諦め、8月の米国大会に標準を変えようという空気もあるなか、陣営は27日大会に向けて調整、交渉を続け──先週の金曜日にティム・ミーンズ戦の話が挙がる。試合まで2週間だが、UFC戦績21戦(※11勝9敗1NC、2度の契約期間を合わせると7年7カ月間も在籍しているミーンズ戦に関して、佐藤に「No」という選択肢はなかった。

2月のマキ・ピトロ戦を相手の体重オーバーで戦えなかった佐藤にとって、昨年9月以来8カ月振りのオクタゴン3戦目が決まった──かに思えたが、ここからも一筋縄にはいかなかった。試合を10日後に控えた17日(水・同)にミーンズが出場を撤回し、相手はラミズ・ブラヒメジに変更。ようやく佐藤はく契約書にサインすることができた。

(C)LFA

ブラヒメジにとって、今回がUFC初戦でLFAからのステップアップとなる。そのLFAでは4勝2敗。キャリア全体では9勝2敗で、8試合で一本勝ちしているフィニッシャーだ。

その内訳はRNCが3試合、ギロチンでも3度タップを奪っており、この他の一本勝ちは肩固めとサイドからのキムラを極めている。このサイドからのキムラと肩固め、抑え込みが必要なサブミッションでの勝利は、ブラヒメジが上攻めからポジションを奪う戦いや、スクランブルでもギロチンを使いこなすことが予想される。

オクタゴン2勝目を目指す佐藤は、度重なる対戦相手の変更にも「負けて良い試合は、一つもない」と力強い言葉を残している。

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