UFC on ESPN+82:第4試合・ケトレン・ヴィエラ vs. パニー・キアンザド

女子バンタム級ヴィエラ4位、キアンザド7位。

地元勢でないからとはいえ、ランカー同士の対戦が第4試合。セミは女子フライ級のノーランカー対決が組まれているが。

ヴィエラはUFC7勝3敗で、最高ランキング2位まで上がったことがあるが、タイトル挑戦経験はなし。昨年5月のホリー・ホルム戦では、僅差だがメディアのほとんどがホルムを支持する内容でのスプリット判定勝ち。しかし、続くラケル・ペニントン戦は、またも僅差でスプリット判定になったが敗れて、タイトル戦線から一歩後退している。カードが組まれた後に、王者ヌネスが引退宣言。4位ヴィエラは王座決定戦に届く位置におり、絶対に負けられない試合となる。テイクダウンからの押さえ込みが主体だったが、最近はテイクダウンを奪えない展開が続いており、打撃勝負で僅差になることが多い。31歳。

スウェーデンのキアンザドはTUF28フェザー級で準優勝だったがUFCと契約できず、地元での一戦を挟んでから、バンタム級UFCと契約(もともとTUF出演前からバンタム級だった)。初戦敗れた後で4連勝したが、現ランキング2位のラケル・ペニントンに敗戦。ランキング12位の昨年4月に、11位のリナ・ランズバーグに判定勝ちしたが、その後、上にいたラッド、マクマン、テイトらが消えたことで、ランキング7位まで上昇している。ファイトスタイルはスタンドで組んでのケージ押し込み主体で、UFCの5勝はすべて判定。31歳。

打撃戦からシングルレッグに入ったヴィエラ。テイクダウン。サイド。ハーフに戻したキアンザド。潜ろうとするキアンザドにパウンドを入れていく。下から脇を差してガードに戻したキアンザド。パウンドを入れつつまたハーフにしたヴィエラ。残り1分。枕を取って固めるヴィエラ。残り20秒でキムラを狙いつつパスしてサイド。ノースサウスで押さえ込んだままホーン。

1Rヴィエラ。相変わらずの漬け力。

2R。キアンザドがパンチで出るが、飛び込むところにカウンターのワンツーをヒットさせるヴィエラ。またシングルレッグ。テイクダウン。すぐにハーフ。ガードに戻したキアンザド。ニーシールド。潰してまたハーフにしたヴィエラ。またキムラを狙う。肩固めのセットアップ。セットしてマウント。肘を立てて防いでいるキアンザド。しかしブリッジして外し、ハーフに戻したキアンザド。うつ伏せになろうとするキアンザドを押さえ込むと、また片足を潰してハーフに。マウントになり、さっきとは逆に肩固めへ。腕を入れてディフェンスしているキアンザド。ホーン。

2Rヴィエラ。テイクダウンから固めて、ポジションを悪くしないキムラや肩固めを狙いつつ漬けているヴィエラ。キアンザドは一度も逃げられておらず、下になってしまうと厳しい。

3R。キアンザドが逆転を狙ってパンチで出るが、そこにタックルに入ったヴィエラ。テイクダウン。ガードから肘を入れるキアンザド。背中を向けて立とうとするが、ヴィエラ足をフックしバックマウント。四の字ロック。チョークを狙っていく。マタレオン。腕を掴んで防いでいるキアンザド。残り2分でキアンザド反転して上に。初めてチャンスを作った。ヴィエラの三角を防いで上からパウンド。ヴィエラは下からホールド。腕十字を狙うがまた防いだキアンザド。立たせず上からパウンドを入れていくが、残り1分。パウンド連打をホールディングでしのごうとするヴィエラ。残り1秒で三角に捕らえたがタイムアップ。

判定三者29-28でヴィエラ勝利。

3Rは計算づくの逃げ切りだったのかもしれないが、相変わらずポジションキープ主体で、タイトル戦線に声がかからなそうな地味な展開での勝利。

キアンザドは3Rのパウンドは予想以上にいい攻めだったが、判定負けが決まった状態では凌がれてしまう。

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