UFC292:第4試合・ブラッド・カトーナ vs. コーディ・ギブソン

TUFバンタム級勝戦

今回のTUFはUFC再契約を目指すベテランチーム vs. 初契約を目指すプロスペクトチームの対戦で、ベテランをチャンドラーが、プロスペクトをマクレガーが率いたが、結果として一回戦ではベテランチームの7勝1敗。唯一勝ち上がったリコ・ディスシウロも準決勝でギブソンに敗退し、ベテランしか残っていない。唯一、もともとマクレガーと同門のTUF27ウィナー・カトーナが、一回戦終了後にマクレガーチームに移籍している。

カトーナは史上初の2度目のTUF制覇を狙う(そもそもがルーキーを発掘するプログラムのため、過去のTUFウィナーが再度出場する事自体がまれ)。2018年にTUFフェザー級で出場し優勝したが、本戦ではバンタム級に落とし1勝したものの、メラブ・ドバリシビリとハンター・アジュールに敗れリリース。リリース後はフィーダーショーのBrave CFに出場し、バンタム級王座を獲得している。TUFでは初戦判定勝ち、チーム・マクレガーに移った2戦目は、ティムール・ヴァリエフと対戦してスプリット判定勝ち。31歳。

ギブソンは2014年にUFCと契約し、初戦が今日のメインで防衛戦を行うアルジャメイン・スターリングで判定負け。2戦目は1RKO勝ちしたものの、その後2連敗でリリースされた。それから8年。ローカルイベントで7勝2敗。昨年1月にはレイ・ボーグと対戦し判定負けしたが、同じ元UFCのジョン・ドッドソンやフランシスコ・リベラにも勝利している。TUFでは2戦とも1Rフィニッシュ勝利。35歳。

カトーナはチーム・チャンドラーにいた当初から、他のチームメイトとは馴れ合わず孤立しており、準決勝終了後にはギブソンと口論しているという因縁がある。

ギブソンが間合いを詰めてパンチで出る。出たギブソンにカトーナ右オーバーハンド。両者アグレッシブ。組みに行くカトーナだが、パンチを入れて組ませなかったギブソンギブソンの右がヒット。パンチで出ていく。出たところに組み付こうとしたカトーナだが、ギブソンパンチで引き剥がした。残り1分。出てきたギブソンに右。ホーン。

1R手数でギブソン

2R。カトーナが先に詰めて手を出す。左ボディから右フック。ジャブの連打。そこからタックルに入るがギブソン切った。両者手数が多い。休まず攻め続ける。カトーナタックルに入るが切られる。ちょっと消耗してきたか。首相撲に捉えたがパンチを連打するギブソンギブソンが前に出ていく。カトーナ下がり気味だが左がヒット。両者さすがに消耗があるとは思うが、なおも手を出している。残り1分。カトーナ飛び込んでアッパー。カトーナの右でバランスを崩したギブソン。カトーナ首相撲に捕らえると飛び膝。しかしヒットせず。なおも手を出すカトーナ。ギブソンちょっとスピードが落ちている。カトーナの飛び込んでの右をもらう。ホーン。

2Rカトーナ。

3R。ギブソンの打ち終わりにカトーナの左がヒット。ボディ。ギブソンの右がクリーンヒット。カトーナ効いたか後退。しかし出てくるギブソンにジャブの連打をヒットさせる。組んできたギブソンだがアッパーを入れたカトーナ。離れる。カトーナ攻めを止めないが、明らかに消耗はある。ギブソンの右がクリーンヒット。また右がヒット。打ち返すカトーナだが被弾が増えてきた。カトーナ左ボディからアッパー。ギブソン右目を押さえた。そこにカトーナが詰めてパンチを入れるがギブソン打ち返す。残り1分。カトーナクリンチアッパー連打。左がヒット。ギブソンシングルレッグ。切ったカトーナ。四つから膝。最後に引き剥がしてパンチで出るギブソン。タイムアップ。

最後まで両者意地の張り合い。引かずに打つ続けた。

29-28×2、30-27の3-0でカトーナ勝利!2度目のTUFウィナーに。

1Rは僅差だったが、手数ではギブソンだった。それもカトーナに入れたジャッジが1人いたか。3Rは両者効かせたパンチがあり拮抗していたが、カトーナが手数で大きく上回った。

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