PANCRASE340:セミファイナル・伊藤盛一郎 vs. 有川直毅

フライ級暫定王座決定戦5分5R。伊藤1位、有川3位。

セミ前はバンタム級正王座決定戦なのに対し、こちらはより軽いフライ級での暫定王座決定戦だが、後に組まれている。地元横浜の伊藤が出場するからか。

王者鶴屋はRoad To UFCに出場中で、2月にトーナメント決勝が行われる。勝てばUFCとの契約となり、王座は返上することになるから、この試合の勝者が正王者になる。

活動休止したZSTの王者だった伊藤はRIZINでは4戦全てが横浜大会のご当地要員。しかし2021年10月以降、横浜大会が開催されなくなると出場の機会もなくなり、昨年12月に1年2ヶ月のブランク明けでパンクラスに参戦。いきなり当時2位の上田将竜からチョークで一本勝ち。今年6月には5位の秋葉に1Rチョークで一本勝ちして、試合後にタイトル挑戦をアピールした。30歳。

昨年4月に当時1位の上田将竜にスプリット判定負けした有川。今年の4月には、タイ在住アメリカ人ファイターのコルトン・キエルバサ相手に1Rテイクダウンを奪われる展開から、2Rに打撃を打ち込んでカットによるTKOで、キャリア13戦目で初の(T)KO勝ち。元は伊藤と同じくZSTに参戦しており、一緒に練習していたこともあるとのこと。30歳。

有川が飛び込んでワンツー。伊藤タックルへ。受け止めて離れた有川。しかし伊藤の右がヒット。また組んだ伊藤に有川膝。離れ際に伊藤が右を入れる。間合いを詰める有川。伊藤が組みにきたところで引きはがすが伊藤のパンチが入り効いた!パンチ連打で出る伊藤。ケージを背にした有川。パンチから組んで足払いを狙った伊藤だが、有川こらえて離れた。しかし伊藤のパンチを貰っている。伊藤タックル。受け止められたが引き込む伊藤。有川離れてスタンドに。伊藤の右をもらっている有川。ダメージはありそうだが、それでもパンチで出ていく。伊藤タックル。テイクダウン。残り1分。ハーフで押さえ込んだ伊藤。肘。有川ケージで立とうとするがマウントにした伊藤。パウンド。チョークに行くが時間がない。残り数秒で腕十字へ。完全に伸びたがホーン。

1R三者10-9で伊藤。最後の腕十字があるので10-8でもいいと思ったが。

2R。有川パンチで出ていく。右アッパー。若干ふらつき気味。伊藤の左右のパンチがヒット。そのまま組み付いた。外掛けテイクダウン。ハーフから足を抜いてマウント!すぐにパウンドラッシュ。背中を向けた有川。ハーフバックから四の字バックへ。四の字バックからのツイスター。チョークに移行。落ちた!

伊藤、3連続チョークでの一本勝ちでフライ級暫定王座獲得。

負けた有川だが、打撃を効かされてもアグレッシブに攻めて盛り上げた。しかしグラウンドになると伊藤が圧倒。

伊藤マイク「メリーパンクラス!ずっと勝てない時期があったが、ジムの仲間、家族の支えがあってここまで来られた。暫定なんで、ここで気を緩めず、胸を張ってフライ級王者と言えるように頑張りたい」

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