ヘビー級。
ヴィランテはデビューからしばらくはヘビー級で戦っていて、Strikeforceと契約すると、いきなりヒョードルやコーミエも出場したヘビー級トーナメントのリザーブマッチに抜擢されたがKO負け。その後はライトヘビーに階級を落とし、UFC移籍後は文字通り勝ったり負けたりでここまで7勝8敗。2017~18年には4試合連続スプリット判定決着(2勝2敗)があったが、前回はミハエル・オレクシェイチュクのボディブローで1RKO負け。負傷欠場明けで階級を再びヘビー級に上げての初戦となる。大学時代はレスリングとアメフトで活躍していたが、キックのキャリアもあるストライカー。
TUF3位のグリーンは前座で3連勝していたが、ここ2戦はセルゲイ・パブロビッチとアレクセイ・オレイニクにフィニッシュ負けで連敗中。柔術は青帯だが、意外と一本勝ちも多い。趣味はかぎ針編み。
だいぶ腹が出ているヴィランテ。前戦の93.4kgから115kgと20kg以上の増量(というか減量をしていないのだと思うが)。対するグリーンはナチュラルヘビー級。身長差もある。
距離を取り、前蹴りや関節蹴りを入れていくグリーン。ヴィランテはステップインしてジャブを打ち込む。グリーンカーフキック。間合いを詰められないヴィランテ。ローで攻めるヴィランテ。左ハイを放つが頭まで届いていない。逆にグリーンのハイキックがヒット。じわじわ出るヴィランテ。しかしローしかヒットしない。グリーンまた右ハイ。ほぼローだけのヴィランテだが、けっこう効いてる?ホーン。
1Rグリーン。
2Rも間合いに入れずグリーンの打撃をもらう展開のヴィランテ。逆に手数を増やしてきたグリーンはパンチの連打からテンカオ。ヴィランテはひたすらローを入れる(それしか当たらないので)。単発でパンチもヒットするが手数では圧倒的にグリーン。しかしローはけっこう効いているようにも見える。ホーン。
2Rグリーン。
3R。ヴィランテの右がヒット!すぐに追い打ちに行くが、グリーンに距離を取られて凌がれる。グリーンのアイポークがありタイムストップ。再開。グリーンのスーパーマンパンチの打ち終わりにヴィランテのパンチがヒットし、グリーンダウン!ヴィランテパウンドで追い打ち。ラッシュ!マウントになるが、グリーンはハーフにもどして腕を抱えて凌ぐ。残り2分。グリーン、下から肩固めで抱える。パンチを入れていたヴィランテだがタップ!
そこまでタイトに入っているようには見えなかったが、馬鹿力か、ヴィランテが息ができなくてのタップか?
ヴィランテ、もう少しで逆転というところまで行ったが力尽きる。ヘビー級の体格差のある相手との戦い方を身に着けないと厳しいか。
グリーンはまさかのハーフガードからの肩固めで勝利。狙ってやったのならすごいが。