ウェルター級。マグニー13位、マロットはランク外。
マグニーはUFCデビューから来月で11年となる。コンスタントに試合しているため、UFCウェルター級最多の21勝を挙げている(なお、判定勝ち14はUFC最多)。勝ち負けを交互に繰り返していたが、徐々に下位ランカー相手にも敗れることが増えてきて、ランキングが下がり気味になってきた。長いリーチを使った打撃・組みが武器。前戦はネクストマクレガー候補のイアン・マチャド・ギャリーにローで足を破壊され、どうにかフィニッシュされないことで精一杯だった。UFC21勝10敗の36歳。
地元カナダ勢として最後に登場するマロット。なお、前戦も同じくナンバーシリーズカナダ大会のメインカードで地元選手のトリを務めている。ドローとなった1試合以外の11試合(10勝1敗)ではすべてフィニッシュ決着で、前戦のアダム・フューギット戦までは1R以内に決着していた。木下に勝ったフューギットとの対戦では、ミドル・前蹴りで腹を攻め、飛び込んでのワンツーでダウンを奪ってのギロチンで一本勝ちし、UFCデビューから3連勝。ただ、ここまでの相手は前座レベルで、下位とはいえランカーとの対戦はかなりの飛び級となる。32歳。
カーフを蹴るマロット。飛び込んでパンチを入れたがマグニー組み付いた。しかし引き剥がし離れるマロット。またカーフを蹴るマロット。関節蹴り。右ハイ。かいくぐって組み付いたマグニー。四つでクラッチしたが、クラッチを切ったマロット。ケージに押し込みながら膝を入れる。マグニー脇を差して引きはがす。またカーフ。効いたマグニー。またカーフ。ギャリー戦でカーフを効かされたが、まだ対応ができていない。またカーフ。完全に効いてる。ホーン。
1Rマロット。マグニーは早めに勝負をかけないと厳しい。
2R。マグニー前に出てきた。カーフを蹴ったマロットだが空振り。またカーフ。突っ込んだマグニーだが、マロット押し倒して上を取る。ハーフで押さえ込んだマロットだが自ら立った。蹴って離すマグニー。立ち上がりスタンドへ。マグニーまた出ていく。四つからテイクダウンを狙うが、こらえたマロットが逆に外掛けテイクダウン。ハーフで押さえ込む。パウンド。足をさばいてパスしたマロット。すぐにマウント。残り1分20秒。パウンド。マグニー下からホールドするが肘をもらう。ホーン。
2Rマロット。組みでも上を行かれているマグニー、もはや打つ手がない。
3R。詰めたマグニーだが、マロットがまた四つからテイクダウン。マウント!ブリッジで逃れたマグニー。ハーフから脇を差して立ち上がった。しかしマロットがまたテイクダウン狙い。シングルレッグから軸足を払ってテイクダウン。マグニーのガードに。インサイドからパウンド。マグニーガードで凌ぐだけになってきた。また脇を差して立ち上がるマグニー。立ち上がり際にマロットギロチン。しかし外れて落ちた。マグニー逆転を狙ってパウンドを打ち込む。マロット草刈りで倒すと足関狙い。が、防いで上になったマグニーがパウンド。マウント!残り50秒。マロット失速か。パウンドを打たれて亀になったマロット。パウンドを打たれている。動けていないマロット。レフェリー止めろよ。打たれ続けるマロットを見て残り19秒で止めた。
まったく良いところがなかったマグニーだが、最後に上になったところで意地を見せて大逆転勝利。
マロットは最後スタミナ切れで失速したのか?ほぼ勝ちを手中にしていたのにもったいない。地元勢は5連敗で2勝6敗。