UFC300:第8試合・イリー・プロハースカ vs. アレクサンダル・ラキッチ

ライトヘビー級。プロハースカ4位、ラキッチ5位。

プロハースカはUFCデビューから3戦でライトヘビー級王者に。タイトルを獲得したグローバーテイシェイラ戦は一進一退の試合から5Rにチョークで逆転勝ちして2022年のファイト・オブ・ザ・イヤーに選ばれた。しかし12月に予定されていたテイシェイラとのダイレクトリマッチを前に、練習中に肩を負傷してタイトルを返上。怪我から約1年での復帰戦となった昨年11月のペレイラとの王座決定戦では、カーフを効かされ、距離を詰めたところでショートのパンチをもらい、タックルに肘連打をもらって潰されてのKO負け。RIZINヘビー級GP決勝のキング・モー戦以来、8年ぶりの敗北を喫した。31歳。

オーストリアのラキッチはUFCデビューから6勝1敗でランキング1位のヤン・ブラホビッチと対戦。勝てば王座挑戦が濃厚となる試合で、2Rを終え両者まだエンジンがかからない中、3Rにバックステップした際に膝の靭帯を断裂。長期欠場に追い込まれ、今回が1年11ヶ月ぶりの復帰戦となる。当初は1月にブラホビッチとの決着戦で復帰予定だったが、ブラホビッチの負傷欠場で流れている。バックボーンはキックボクシングのストライカー。32歳。

オッズは意外にも長期欠場明けのラキッチがフェイバリット。

ラキッチカーフキック。スイッチしたプロハースカにインロー。逆足にカーフ。さらにスイッチしたところにまたカーフ。ガードを下げた構えから飛び込んでいくプロハースカだが、入ったところに右をもらう。また出たがラキッチカーフキック。プロハースカ足が流れた。またカーフ。完全に効いた。蹴られた左足を下げたプロハースカだが、足を引きずっている。飛び込んでパンチを出したがステップがおかしい。今度は右足にもカーフを入れるラキッチ。右を打ち込んだ。また右。プロハースカ詰めてラキッチにケージを背負わせるが、そこから出られない。プロハースカ左で飛び込んだが、ラキッチかわして右を入れる。残り45秒。左ミドルで出たプロハースカ。ヒット。さらにパンチが入り距離を取ろうとするラキッチ。追いかけるプロハースカだが、離際にパンチを入れたラキッチ。残り5秒で組み付いたプロハースカ。ホーン。

1Rラキッチ。プロハースカカーフのダメージが相当あるので厳しい。

2R。ラキッチの右がヒット。プロハースカ左ハイ。しかし詰めたところでまた右をもらった。またカーフ。プロハースカがスイッチすると右足にもカーフをもらう。ラキッチ飛び込んで肘!動きが止まったプロハースカだが、ラキッチ無理に攻めない。パンチで飛び込んだプロハースカだが、ラキッチの右がヒット。プロハースカハイキックから間合いを詰めるが、ラキッチはヘッドムーブでパンチをかわすと右をヒットさせる。しかしプロハースカの右が入りラキッチふらついた!背中を向けて距離を取るラキッチを追いかけパンチを入れるプロハースカ。ケージ際で頭を振って被弾を防ぐラキッチだが、距離を取ろうとして足がもつれる。追いかけてテイクダウンしたプロハースカ。プロハースカ上を取りパウンド連打。ラキッチ背中を向けて立とうとするがバックから殴るプロハースカ。ハーブ・ディーン止めた!

プロハースカ逆転KO勝ち!

カーフをかなり効かされ、ラキッチの右ももらっていたが、前に出て圧を掛け続け、パンチを効かせて逆転勝利。メインの勝者とのタイトル戦をアピール。

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