ライト級タイトルマッチ5分5R。
王者マカチェフは3度目の防衛戦。過去2回はいずれも階級下のヴォルカノフスキー(2回目は対戦予定のオリベイラの負傷欠場による直前のカード変更)。UFCおよびキャリアで唯一の黒星はアドリアーノ・マルチンスに出会い頭の打撃でKOされた9年前の1戦のみ。それ以来13連勝中。P4Pdemoランキング1位。今回は久々にヌルマゴ軍団総帥のハビブがセコンドに付く。32歳。
ポワリエはハビブのマクレガー戦での出場停止中にホロウェイとの暫定王座決定戦に勝利し、暫定王座は獲得しているが、ハビブとの統一戦で敗れ、正王者の経験はなし。マクレガー相手の2連続KO勝利後、オリベイラのタイトルに挑戦したが、チョークで敗れ一本負け。昨年7月にはジャスティン・ゲイジーとのBMF王座決定戦で2RハイキックによるKO負けで、BMF王座の獲得もならず。3月には下から上がってきたブノワ・サン・デニ相手にオッズでアンダードッグという評価だったが、2RにKO勝ちしてタイトル挑戦のチャンスが巡ってきた。35歳。
最初に王座挑戦のオファーを受けたのは、UFC300で前王者のオリベイラを下したアルマン・ツァルキヤンだったが、2ヶ月弱というインターバルのためツァルキヤンがオファーを拒否し、ポワリエにオファーが来た経緯がある。オッズは今大会で一番の大差でマカチェフがフェイバリット。UFCではライト級以下で35歳以上の選手がタイトルマッチで勝利したことがなく、ポワリエが勝てば初の事例となる。
お互いサウスポー。詰めてきたマカチェフ。カーフを蹴るポワリエだがバックステップでかわした。詰めたところにマカチェフが左右のパンチを入れる。もらって下がったポワリエ。マカチェフまた出るとタックル!テイクダウン!ハーフで押さえ込む。ポワリエの左腕にキムラ。起き上がり逃れようとしたポワリエだがマカチェフバックに回り四の字ロック。殴りつつ首に腕をまこうとするが、チョークは防いでいるポワリエ。残り1分。耐えるしかないポワリエ。細かいパンチを入れ続けるマカチェフだが、そのままバックキープでホーン。
1Rマカチェフ。打撃を入れる2度目のチャンスを得たポワリエだが…。
2R。カーフを蹴るポワリエだがマカチェフシングルレッグ。尻もちをついたが、足を引き抜いて離れたポワリエ。プレスしてきたポワリエ。首四つに組んだマカチェフだが、ポワリエ引き剥がした。また詰めていく。マカチェフシングルレッグ。足を引き抜いて切ったところでまたタックルに来たマカチェフだが、ポワリエ組ませず。ヒザを入れ離れたマカチェフ。ジャブを放つマカチェフ。ジャブから左ストレートを入れるマカチェフだが、ポワリエ下がらない。しかしマカチェフシングルレッグでケージまで押し込んだ。が、差し合いから入れ替えて押し込むポワリエ。マカチェフが首相撲に捕らえたがアッパーを入れるポワリエ。離れた。右フックを放つポワリエ。飛び込んできたポワリエに組んで首相撲でケージに押し込むマカチェフ。シングルレッグでテイクダウン。残り15秒でパウンドを入れたマカチェフ。ホーン。
2Rは微妙。打撃のヒットは五分だったが。
3R。ジャブを放つマカチェフ。ポワリエの飛び込みに首相撲からヒザを入れた。また出てきたところで首相撲。ボディクリンチに切り替えてケージに押し込む。小手を巻いたポワリエだが、小手が外れてバックを取られる。足をフックしてバックマウント。残り3分30秒で1Rと同じ状態に。チョークを狙っていくマカチェフだが、足のフックを解除してマウントに移行。ポワリエがケージを蹴って反転するところに腕十字。しかし肩が抜けている。腕を引き抜いて立ったポワリエ。パンチで出るポワリエ。マカチェフまた首相撲に捉えようとするが引き剥がすポワリエ。マカチェフ詰める。ポワリエ左目を気にしている。お互いジャブを入れる。マカチェフ無理に攻めず距離を取るが、ポワリエがパンチを打ち込むとアッパーをヒットさせる。ホーン。
3Rマカチェフ。
4R。ジャブに左フックを返すマカチェフ。右ボディから左フック。タックル。来たtポワリエ。マカチェフジャブをヒットさせるとタックル。来たtポワリエ。首を抱えてケージに押し込もうとしたマカチェフだが、ポワリエ詰めさせず離れる。しかしマカチェフの左ストレートがヒット!一瞬動きが止まったところでタックル。ケージに押し込んだ。シングルレッグ。リフトしながら投げを狙い、こらえたところでバッククリンチにして膝を着かせる。足をフックしようとするマカチェフだがそれは防いでいるポワリエ。ポワリエスイッチで正対。ケージに押し込みながら左右のボディ。マカチェフは首相撲からヒザを入れ離れた。スタンドでも動きがいいのはマカチェフだが、ポワリエも対抗している。タックルに入るマカチェフ。ケージでこらえるポワリエ。ニンジャチョークに抱えたポワリエだがホーン。
4Rも微妙だが、ややマカチェフか。額をポワリエの肘でカットしているマカチェフ。
5R。ポワリエがパンチで出るが、マカチェフもジャブを出す。シングルレッグ。足を引き抜いたポワリエだが、マカチェフ近い間合いで首相撲。引き剥がしたポワリエ。またパンチから組み付くマカチェフだが引き剥がす。ポワリエ詰めて左ストレート。マカチェフシングルレッグ。片足で耐えるポワリエだが、足を振ってこかしたマカチェフ。すかさずがぶったマカチェフがギロチンで引き込んでグラウンドで上を取る。ダースチョーク!ポワリエタップ!
健闘したポワリエだったが、最後はマカチェフがきっちりとフィニッシュ。打撃の展開でも劣勢にならなかった。
勝ったマカチェフは階級上の2つ目のベルトが欲しいとコメント。
敗れたポワリエはこれが最後の試合かもしれない、今後のキャリアを考えないといけないとコメント。