ライト級。
ATTのドーソンはUFCデビューから9戦で8勝0敗1分と無敗のままランキング入り。10戦目となる前戦も相手はノーランカーのボビー・グリーンだったが、序盤にグリーンのカウンターの左でダウンを奪われ、パウンド連打でまさかのキャリア初黒星を喫してしまった。ランキングも一気に押し出されてノーランカーに。バックキープと、バックからのチョークが得意なグラップラー。30歳。
ソレッキはUFC5勝2敗。こちらも6歳から始めた柔術が武器のグラップラーで、18勝中一本勝ちが8回、うちチョークでの勝利が7回。しかし前戦はドラッカー・クロース相手に腕十字を仕掛けたところでスラムで頭から落とされて失神KO負けした。30歳。
二人合わせて33勝でKO勝ちが4回(すべてドーソンのもの)というグラップラー対決。
ドーソンいきなり飛び膝。が、かわしたソレッキが組むとバックに回る。正対してシングルレッグに入るドーソンの首を抱えて引き込むソレッキ。そのままフックスイープを狙う。こらえるドーソンにギロチン。けっこうタイトに入っていたが、ドーソンがローリングしてやや緩むと自ら外した。ソレッキのガードに。ケージに首を押し込むドーソン。立たせずにパスを狙っていくドーソン。ソレッキパスは許さないが下の体勢が続く。パウンドを入れるドーソン。ソレッキの下からの肘でカットしているドーソンだが、上をキープし続けてパウンド・肘。ソレッキパスは許さないが、下のままホーン。
1Rドーソン。しかしソレッキのギロチンが有効と見られるとソレッキに入る可能性がある程度の差。
2Rもすぐ詰めていくドーソン。ケージを背負わせると組んで足を掛けてテイクダウン。またガードを取るソレッキ。密着したままインサイドからパンチ・肘を入れるドーソンだが、会場はブーイング。ドーソンがボディロックパスを狙うとソレッキまた首を抱えてギロチン狙い。外したドーソンがまたパウンド。下から足をすくおうとするソレッキだがすくわせないドーソン。パウンド・鉄槌を入れ続けるドーソン。パスはさせない、ハーフにもさせないソレッキだが、このラウンドは下で防戦一方。そのまま2R終了。
2Rドーソン。
3R。すぐ詰めてヒザを入れたドーソンだが、それをキャッチしたソレッキ。その体勢で蹴りを出したがローブロー。すぐ再開。また詰めるドーソン。ケージを背負ったソレッキ。ドーソンが組むとすぐにテイクダウン。この試合一度も立てていないソレッキ。またケージに頭を押し込まれて殴られる展開。ハーフも許さないソレッキだが、パスを狙いつつ肘やパウンドを入れるドーソンに対し、下でディフェンスするのみのソレッキ。立ってパウンドを入れながらパスを狙うドーソンに下から蹴って離そうとするソレッキだが、ドーソン離れずまたインサイドに入り肘を打ち込む。最後にまた蹴って立とうとするソレッキだがすぐに上になり立たせないドーソン。タイムアップ。
29-28、30-27×2の3-0でドーソン勝利。
テイクダウンすると一度も立たせず。ソレッキはバックを取られなくなかったのかもしれないが、3Rはリスクを冒して立ちに行くべきだった。