女子ストロー級。
ハヤネ・アマンダ改めハヤネ・ドス・サントスはコンテンダーシリーズではデニーシ・ゴメスに敗れてUFCと契約できなかったが、昨年Invictaアトム級のタイトルを獲得してUFCと契約。UFCではアトム級がないため、ストロー級に戻している。昨年12月のデビュー戦は、柔術&ノーギ世界王者のタリタ・アレンカーと対戦。打撃・テイクダウンに難があるアレンカー相手にスタンドでは優勢だったが、テイクダウンされると一方的に攻められ、3Rにはアレンカーのテイクダウンを警戒して手が出なくなり、スプリット判定負け。前回は相手がトップグラップラーだったので見せることができなかったが、サントスも14勝中一本勝ちが8回あるグラップラー。29歳。
インドのトマルはインド人女子選手として初のUFC出場。2017~20年までONEに参戦し、MMA1勝3敗、ムエタイでも1試合し判定負けだったが、三浦彩佳に勝ったティファニー・テオや、女子アトム級王者スタンプ・フェアテックスとも対戦している。当時はMMAのトレーニングを行う環境が十分ではなかったとのこと。ONEとの契約が切れてからは、地元インドでRoad to UFCウィナーのアンシュル・ジュブリらも活躍したMatrix Fight Nightで4戦して全勝、女子ストロー級王座を獲得している。バックボーンは散打で、インドの国内大会で優勝している。他、キック・テコンドーの経験もあり。サイドキック主体で戦うストライカー。30歳。
サントスオーソドックス、トマルはサウスポー。サントスが詰めていく。トマルは下がりつつサイドキックを出す。詰めていくサントスに右フックを出したトマル。サントスも右を返す。ケージに詰めたサントスが左右のパンチの連打をヒット。間合いが狭まってきた。残り1分。飛び膝を放つサントス。サントスの左右のパンチがヒット。また飛び膝を出したサントスだが、トマルキャッチ。ホーン。
1Rは後半パンチで攻めたサントス。
2R。また詰めていくサントスに、下がりながら蹴りを打ち込むトマル。サントス飛び込んで右。また距離が詰まる。サントス右ハイ。右ミドル。ケージ際まで下がったトマルに右のパンチで飛び込む。トマルはミドルやサイドキックしかない。サントスシングルレッグ。しかしすぐ放した。飛び込んで右をだしたトマルだが、サントスがプレスし続ける。トマルもパンチを出したがサントス下がらない。ホーン。
2Rもサントス。
3R。トマル今度は下がらない。セコンドの指示か。サイドキック・ミドル。しかしサントスがパンチで出てくるとまた後退。サントス距離を詰めて胴タックルへ。クラッチしてケージに押し込む。外掛けでテイクダウンを狙うが、ケージでこらえるトマル。クラッチが切れた。トマル入れ替える。離れた。またミドル・サイドキックを出すトマル。サイドキックを腹に打ち込むと、サントス吹っ飛んでスリップダウン。しかし追い打ちに行かず立たせる。またサントスがプレスする。サイドキックでも下げる事ができずケージを背負った。サントスの右フックがヒット。左ももらう。打ってこいと挑発するトマル。右フックを一発返した。しかしまたケージを背負う。残り1分。組みに来たトマルに首相撲。引き剥がすトマルだが、すぐケージを背負う。右オーバーハンドを入れるサントス。タイムアップ。
30-27トマル、30-27サントス、29-28トマル。スプリットでトマル勝利!インド人としてUFC初勝利。
が、会場はブーイング。ヒット数は3Rともほぼ五分ではあったが…。
トマル、詰めてくるサントスにミドルとサイドキックを入れ続けての勝利。しかしそこまで効果があったようには見えなかった。
メディアのジャッジはすべてサントス支持。