UFC on ESPN59:メインイベント・ローズ・ナマユナス vs. トレイシー・コルテス

女子フライ級5分5R。ナマユナス6位、コルテス11位。

元女子ストロー級王者ナマユナス。女子初となる同階級2度目の王座獲得をしており、いずれも当時絶対王者と言われていたイェンジェイチック、ジャン・ウェイリーを1RKOで下しての勝利。ダイレクトリマッチでも返り討ちにしている。しかし2022年にカーラ・エスパルザに敗れて王座から陥落してからは、ストロー級では相手が一巡したこともあり、階級を上げてフライ級に挑戦。初戦はストライカーで現在もUFC無敗のマノン・フィオロ相手に序盤で指を骨折する不運もあり判定負け。今年3月の2戦目は、ランキング8位のアマンダ・ヒバスの投げを潰して打撃を入れる展開で判定勝ち。32歳。

当初は4位のメイシー・バーバーと対戦予定だったが、バーバーが欠場。急遽、来週のUFCベガスでミランダ・マーヴェリックとの対戦が組まれていたコルテスとの対戦に変更された。

コルテスはUFCデビューからここまで5戦全勝。グラップラーで、UFCではテイクダウンから押さえ込みですべて判定での勝利。欠場が多く、年1試合ペースのため、上位陣との対戦はなかなか回って来ず、これが初のランカー挑戦となる。ストローから上げてきたナマユナスに対し、コルテスはバンタムで2試合した後にフライ級に落としてきており、1度体重オーバーもしている。今回も最初の計量では0.5ポンドオーバーで、ロングヘアをばっさりとカットして計量をクリアしている。身長・リーチともにナマユナスと同じだが、体格ではコルテスが上回る。30歳。

両者オーソドックス。体の厚みで上回るコルテス。右を打ち込んだナマユナス。コルテスもパンチで出るが、ナマユナスが蹴りに右を合わせてヒット。パンチで出たコルテスだが右をもらいダウン!すぐに上になるナマユナス。ガードで凌ごうとするコルテス。離れて立ったナマユナス。スタンドに。右を打ち込むナマユナス。ジャブ。またジャブがヒット。さらに右。コルテスもパンチ・蹴りを出すものの空振りが多い。ヒット率はナマユナス5割、コルテス2割。残り1分。また右をヒットさせたナマユナス。ホーン。

1Rナマユナス。打撃のスキルには差があるか。

2R。詰めるコルテスだが、タックルはバックステップされ足に触れることができない。ナマユナス右ハイ。コルテスパンチのフェイントからタックルに入ることに成功。たすきに取って背中に乗ろうとしたコルテスだが、足がフックできずがぶりの体勢に。ギロチンに抱えたが、ナマユナス引き剥がして離れた。残り30秒で前蹴りから飛びヒザを放ったナマユナス。逆にナマユナスがタックル。テイクダウン。ハーフで固めた。ホーン。

2Rナマユナス。最後のタックルを見ても余裕がある。

3R。圧を強めてきたコルテス。しかし前に出たところにナマユナスがカウンターのタックルでテイクダウンすると一気にマウントに。ケージ際まで移動したコルテス。ケージを使って反転しようとしたコルテスだが、ナマユナスはすぐにバックに回る。しかしコルテス立って正対。脇を差された体勢から大内テイクダウン狙い。が、ナマユナスこらえて逆に押し倒した。またマウントに。ケージを蹴って反転したがナマユナスついていってバックマウント。チョークを狙う。なんとか正対するコルテス。ハーフ。残り1分。ケージを使って立ったコルテス。コルテスが出ようとしたところに顔面に前蹴りを入れたナマユナス。ホーン。

3Rナマユナス。寝ても立っても一方的に。

4R。パンチで出たコルテス。ナマユナスボディロック。コルテスは小手に巻いて凌ぐがケージに押し込んだナマユナス。コルテス首相撲からヒザ。ナマユナス離れた。また出てきたコルテスにナマユナスタックルでテイクダウン。すぐにバックに回る。コルテス反応が鈍っている。それでも足のフックは許さずに立つと、ケージ際で向き直り正対。離れたナマユナス。コルテスは手が出なくなってきた。逆にパンチで出るナマユナス。底にパンチを合わせようとするコルテスだがヒットせず。残り30秒でコルテスタックル。テイクダウンしたが、ナマユナスすぐにケージを使って立った。ホーン。

4Rナマユナス。

5R。詰めるコルテス。ナマユナスは左右にステップ。パンチで出たコルテス。組んでダブルアンダーフック。ケージに押し込む。差し返して入れ替えたナマユナス。離れる。コルテス出ない。見合いが続く。パンチ連打で出たが、ナマユナスは組み付いてケージに押し込む。また離れる。ナマユナスタックル。テイクダウン。しかしすぐに立ち上がったコルテス。ケージに押し込むナマユナスを引き剥がした。パンチを打つと距離を取るナマユナスに、コルテスが中央で撃ち合おうとアピール。しかしナマユナスはお前が来いとアピールし返す。パンチで出るコルテスだが、ナマユナスは当然無理をせず距離を取り流す。残り1分。最後に出たところで四つに組んだナマユナス。タイムアップ。

判定49-46×2、48-47の3-0でナマユナス勝利。

終盤やや疲れて流したが、余裕を持っての勝利。格の違いを見せた。

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