UFC305:セミファイナル・カイ・カラ・フランス vs. スティーブ・エルセグ

フライ級。カラフランス4位、エルセグ7位。今大会唯一のオセアニア対決。

ニュージーランドのカラフランスはオセアニアUFCフライ級ファイターの草分け的存在。もともと、扇久保も出場した2016年のTUF24のフライ級王座挑戦者決定トーナメントに出場したが、トーナメントでは現王者パントーハに敗れている。TUF後の年末にはRIZINに参戦し、和田竜光と対戦したが判定負け。そこから中国を中心に5連勝して、2018年にUFC初参戦。22年7月にはモレノとの暫定王座決定戦に出場したが、3RKO負け。さらに昨年6月にもアミル・アルバジに判定負けして連敗。昨年9月のオーストラリア大会に出場予定だったが、トレーニング中の脳震盪により欠場。脳のダメージからの回復のため、約1年のリハビリを経ての復帰となる。31歳。

オーストラリアのエルセグはカラフランスが前回試合をした昨年6月の試合の1週間後にUFCデビューしたばかりだが、ランカーのダビッド・ドヴォジャークの相手が欠場したため、初戦がいきなりランカー挑戦となり、判定勝ちで1戦でランキング入り。2戦目も勝利し、今年3月にマット・シュネルに2RKO勝ちすると、当時ランキング10位ながら、王者パントーハへの挑戦のチャンスが回ってきた。試合はパントーハがスクランブルの展開で上回り王座防衛したものの、エルセグも予想以上の健闘と評価されている。今回はUFCで初めての地元凱旋試合。昨年2月、今回と同じ会場のパース大会の前日に行われたEternal MMAのメインで勝利したことによりUFCとの契約を果たした。レスリングがバックボーンで、首系のサブミッションを得意としている。29歳。

ワンツーで出たカラフランス。エルセグ詰めながら様子見。カラフランスが手を出すとバックステップでかわす。ジャブで距離を測るエルセグ。プレスするが手を出さない。ワンツー。カラフランスのパンチはバックステップする。飛び込んだカラフランスに左を合わせたエルセグ。また飛び込みにパンチを合わせたエルセグ。カラフランス飛び込むと左がヒットしエルセグダウン!パウンド!立ったがさらに追っていく。右が入ってさらにダウン!亀のエルセグにパウンドを入れレフェリー止めた!

飛び込んでの右をバックステップでかわしたエルセグだったが、カラフランスはさらに踏み込んで返しの左でダウン奪取。チャンスを逃さずに仕留めた。

試合後はタイトル挑戦をアピール。しかし連敗からの長期欠場明けなので、もう1試合勝利が必要か。

タイトルとURLをコピーしました