UFC251:第10試合・ジェシカ・アンドラジ vs. ローズ・ナマユナス

女子ストロー級アンドラジ1位、ナマユナス2位。

昨年5月、アンドラジがナマユナスのタイトルに挑戦し、アンドラジがシングルレッグのカウンターでキムラを合わせてきたナマユナスをそのまま持ち上げて頭から落として失神させてのKO勝ち。女子ストロー級初のブラジル人王者となったが、次戦で敵地中国でジャン・ウェイリーの挑戦を受けると、序盤にもらったパンチを効かされ、そのままラッシュされてまさかのKO負け。今回はそこからの再起戦。2階級上のバンタム級から落としてきたパワーが武器で、重い打撃に加えて柔術黒帯の寝技も持っている。

ナマユナスはタイトル陥落した試合からの再起戦で、アンドラジとの連戦となる。本来4月に組まれていたが、直前でナマユナスが欠場(理由は公表されていない)。結局、大会自体が中止となり、今大会に仕切り直しで組まれた。ナマユナスは絶対王者・ヨアンナの牙城を崩し、ダイレクトリマッチでも勝利。それまではグラップラーと思われていたが、ヨアンナ相手にパンチで勝負できるほど打撃が向上している。前回のアンドラジ戦も1Rはナマユナスのパンチがヒットして攻勢だった。前回のタイトル戦前後には、怪我と試合に対するプレッシャーから引退の可能性も示唆していたが、再びオクタゴンに戻ってきた。

頭を振って距離を詰めていくアンドラジ。ナマユナスがジャブ、ワンツーを入れていく。右がヒット。ジャブ、ワンツーを打ち込む。またワンツー。アンドラジ出ていくがそこにパンチを入れるナマユナス。かまわず出るアンドラジだが、やはりヒットはナマユナス。フックを振り回し出るアンドラジ。飛び膝。ヒットせず。その展開のままホーン。

1Rナマユナス。前回と同じ展開。

2R。距離を取りジャブ、ワンツーを放っていくナマユナス。アンドラジは常に頭を動かし続けて飛び込んでいく。右ボディ。ナマユナスが飛び膝で着地失敗しスリップダウンしたがすぐ立った。プレスしていくナマユナス。アンドラジ、動き続けて疲れたのか、運動量が落ちてきている。間合いを詰めるがナマユナスは首相撲に捕まえて膝。アンドラジ飛び込んでパンチのラッシュ。距離を取れずブロックするナマユナス。ホーン。

2Rナマユナス。

3R。圧を強めるアンドラジ。しかしナマユナスのパンチを貰う。アンドラジが前に出ようとするところにジャブがヒット。KOが必要なアンドラジの右フックがヒット。クリンチしようとしたナマユナスを投げてテイクダウン。ガードから腕十字、三角を狙うナマユナスだが、アンドラジディフェンス。蹴り離して立ったナマユナス。だいぶ顔が腫れているナマユナス。パンチから首相撲に捕らえて膝。離れ際にアンドラジの右がヒット。アンドラジ出ていく。残り1分。左ボディから出る。ナマユナス、1,2Rほど一方的ではなく、相打ちになっている。ナマユナスタックル。倒され際に上を取り返したアンドラジだが、スクランブルですぐ立ったナマユナス。タイムアップ。

29-28、28-29、29-28のスプリットでナマユナス勝利。

アンドラジは一発逆転を狙ったが、ナマユナスの的確性が上回った。3Rにもらったパンチで左目下が腫れているナマユナスだが、これで王者ジャン・ウェイリーへの挑戦は確実か。

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