K-1甲子園 花の階級で優勝 大久保世璃選手 目指すは兄弟世界王者
立ち技格闘技の国内主要団体、Kー1の高校生を対象にした大会で日本一になった選手が宇都宮市にいます。花の55キロ以下級を兄弟で制するという快挙を成し遂げこの先に見据えるのはプロでの活躍、そして世界チャンピオンです。
壬生町にある格闘技ジム。夜7時過ぎ、会員が集まってきました。制服で見学に訪れた高校生でしょうか。そうではありません。彼が肩にかけているのはチャンピオンベルト。宇都宮北高校2年の大久保世璃選手は、9月はじめに東京都で開催された高校生の立ち技格闘技日本一を決める「Kー1甲子園」55キロ以下級で優勝しました。
身長161センチ、体重51キロながら体格で勝る相手を圧倒。花の階級でチャンピオンとなりました。「絶対に優勝しなければならないと思っていた。兄も優勝していたので」。
大久保選手の3つ年上の琉唯さんは、3年前の大会で同じ階級を制し、プロ入り後は、4戦目で王座を獲得しました。世璃選手は、そんな兄を追いかけて小学2年生から本格的に格闘技を始めると連戦連勝。アマチュアで37個のタイトルを獲得しました。成長曲線は緩まらず来年のプロ入りを見据えて、心・技・体を磨いています。
この日の練習では、兄の琉唯選手を相手にスパーリングを行いました。兄は29日、世界一決定トーナメントを控えていて実力がすべてのプロの世界で結果を残す背中をすぐそばで見てきました。7年前、小学4年生の頃、世璃選手は、大きな夢を語っていました。「誰にも負けない世界チャンピオンになりたい」。
この目標は今も変わらず。練習漬けの日々を送り、世璃選手はまず、年代の括りがない12月から予選が始まる全日本トーナメントで、アマチュア最強の称号を手に入れようとしています。「兄弟で世界チャンピオンになれたら幸せ。絶対になりたい」。
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