ミドル級。
イギリスのフィリップスはこれでUFC5戦目だが、ここまでアメリカでの試合はなし。デビューから3連敗したが、3戦目がジャック・マーシュマンの体重オーバーもあってか4度目のチャンスを与えられると、UFC0勝1敗のアレン・アメドフスキーといきなり足を止めての打撃戦となり、パンチが入って17秒KO勝ち。22勝中20KOの倒し屋だが、TDDとグラウンドはザル。SBGアイルランド所属。
チマエフはUFC初参戦。2011年、17歳の時にチェチェンからスウェーデンに一家で亡命している。物心ついた時から始めたレスリングでは2018年にスウェーデン王者に。同年にMMAプロデビューすると、ここまで6戦全勝全フィニッシュ。ただし、ローカルレベルの相手との試合しか経験していない。アブダビではBrave CFで試合をした経験がある。試合1週間前にダスコ・トドロビッチが医療上の問題で欠場すると、急遽UFCデビューが決まった。本来はウェルター級がベスト。
いきなりタックルに入ったチマエフがテイクダウン。インサイドからパウンド。ケージまで移動すると背中を向けて立とうとするフィリップスだが、コントロールしつつ殴っていくチマエフ。バックに付いた。チョークを狙いつつ殴る。ハーフバックの体勢からパンチ連打。かなり削れているフィリップス。なんとか逃れようとスクランブルで脱出を図ったが上をキープするチマエフ。なおもコントロールし殴っていく。しかしあくまでも削るための打撃であり、フィニッシュには至らない。足を絡めずチョークを狙うが外れた。またもバックから殴っていくチマエフ。耐えるフィリップス。ホーン。
1Rチマエフ10-8。
2R。チマエフすぐタックル。テイクダウン。また亀になるフィリップスからハーフバック。1Rもここから逃さず圧倒したがフィニッシュにも至らなかった。チマエフ今度は仰向けにしてニーオンからパウンド。ダースチョーク。タップアウト!
フィリップスがUFC最下層レベルということを差し引いてもパーフェクトな内容だったチマエフ。次は十分な準備期間がある状態で、本来のウェルター級での試合を。