ウェルター級5分5R。コビントン6位、バックリー9位。
元暫定王者コビントン。レスリングがバックボーンで、テイクダウン主体の一般受けしないファイトスタイルながら、リング外のトラッシュトークで名を上げてきた。しばしば行き過ぎたトラッシュトークを行い、マスヴィダルにはリング外で殴られるという事件も発生している。カマル・ウスマンとの連戦あたりが競技者としてのピークで、その後はリング外でのアピールの方が過多となり、昨年12月にはマスヴィダル戦の勝利のみで王者レオン・エドワーズへの挑戦者として抜擢されたが、特に見せ場も作れずに判定負け。先週のUFC310で現王者ベラルが負傷欠場した際には、コビントンも代役として名乗りを上げたものの、前回のエドワーズ戦以来試合を行っていないこともあり、下位ランカーのギャリーがラフモノフの相手に抜擢されている(ただし、試合はノンタイトル戦)。36歳。
バックリーはインパクトのあるKOを演出するストライカー。173㎝とウェルター級でもUFCでは最小だが、UFC契約当初はあえて減量せずミドル級で出場を続けてきた。勝つ時は豪快なKO勝ちを見せながらも、負けも多くなかなか戦績が上がってこなかったが、ベストウェイトであるウェルターに落とすとここまで5連勝。前戦は同じストライカーでも距離を取り打ち合わないスタイルのスティーブン・トンプソンとの対戦で、ケージに詰めて打撃とタックルを混ぜて攻めたものの、ケージでタックルをこらえられ肘をもらう展開に。劣勢のまま迎えた3Rに飛び込んでの右フックをビッグヒットさせて逆転KO勝ちした。30歳。
ハルク・ホーガンをセコンドにつけ、ホーガンの入場テーマで入場するコビントン。
両者サウスポー。左右のパンチを打ち込むバックリー。サイドキック。バックリーが詰めていく。ジャブで出たバックリー。コビントンが組もうとしたが引き剥がされる。インローからワンツーを入れたバックリー。コビントンタックルへ。足に触らせずに切ったバックリー。右ハイ。左フックから右ボディ。コビントン、右目付近をカットしている。右ボディから左フック。会場は大コビントンコール。バックリーがパンチを打ち込んでいく。コビントンタックルでケージに押し込んだ。シングルレッグ。ダブルレッグに切り替えたが切られた。左右のフックを入れるバックリー。左ハイを出したコビントンだが打ち終わりの右フックをもらいダウン!が、ホーンに救われた。
1Rバックリー。
2R。前に出てきたコビントン。バックステップするバックリーを追いかけてタックルに入るが切られた。パンチを入れて離れたバックリー。バックリー右ボディ。動きが落ちてきたコビントン。コビントンまたタックルでケージに押し込む。ダブルレッグ。両足を束ねてテイクダウン。寝かせてサイドで押さえ込んだ。ケージで体を起こそうとするバックリーだがまた寝かせる。ヒジ。が、ケージを使って立ったバックリー。バックリーワンツー。右ハイ、サイドキック。バックリーもタックルを見せた。ジャブ。ジャブを入れるバックリー。コビントンパンチで出るが、バックリーのジャブを貰う。ホーン。
2Rバックリー。ようやくテイクダウンできたコビントンだが、攻撃する前に立たれてしまった。
3R。パンチで出るバックリー。ジャブ。右ハイ。コビントンスピンキックを見せた。が、バックリーの左右のフックがヒットし後退。シングルレッグに行ったが潰されて下に。バックリーマウント!が、股下から抜けて立ったコビントン。しかしバックリーがパンチで仕留めに来ている。コビントン出血が止まらず顔面が真っ赤。タックル。がぶってパウンドを入れるバックリー。引き込んだコビントン。またタックルに入るが切られて下に。シングルレッグに来たコビントンにバックリー後ろ三角。しかし首を抜いて上になったコビントン。コツコツコツコツパンチ。ガードのバックリー、下で効いてないポーズ。押してスペースを作り立ちに行くバックリー。残り1分。立ったバックリー。またタックルに入ったコビントンだが切られた。ここでドクターチェック。コビントンの右目のカットが深く、ドクターストップ。
バックリーはこれでウェルター級転向から6連勝。コビントンの打撃に警戒しなくて良い分、タックルの対応は出来ていたが、下になってからのリカバリーは今ひとつだった。上位の相手とやるにあたっては、まだ向上が必要か。
試合後はカマル・ウスマンとの対戦をアピール。