UFC on ESPN+101:第1試合・ヌルーロ・アリエフ vs. ジョー・ソレッキ

ライト級。

アリエフはここまで9戦全勝。コンバットサンボアジア王者で、ハビブのニックネーム・イーグルになぞらえて「タジキスタン・イーグル」の異名を持つ。9勝のうち、7試合が判定勝ちと、ローカルでもフィニッシュが少ないスタイルだが、コンテンダーシリーズの試合では1RでパウンドアウトしてUFCとの契約を決めた。が、UFC初戦は1勝2敗のハファエル・アウベス相手に固めきれず接戦となってのマジョリティ判定勝ち(途中、アウベスの指を噛む反則で減点されている)。本領発揮とは行かなかった。負傷欠場があり、約2年ぶりの試合。前回の試合は、地元タジキスタンでは深夜2時頃だったにも関わらず、スタジアムに大観衆が集まってライブビューイングでアリエフの応援をしていた。今回もまたタジキスタンでは深夜となる第1試合の出場。24歳。

当初はイスラエルのアナル・ヤシュモズとの対戦が組まれていたが、試合1週間前に欠場となり、ベテランのジョー・ソレッキが代役での出場を決めている。

ソレッキはUFC5勝3敗。6歳から始めた柔術がバックボーンのグラップラー。18勝のうち、チョークでの一本勝ちが7回ある。しかし前戦は、同じチョークが武器のグラップラー・グラント・ドーソン相手にグラウンドで下の展開が続き、ドーソンのパスは防ぐものの、下から立つことができないまま判定負けしている。31歳。

両者オーソドックス。ジャブで距離を測るアリエフにソレッキがワンツー。胴タックルで押し倒したアリエフ。ソレッキのガード。ケージ際で上半身を起こしたソレッキ。寝かせに行くアリエフに三角クラッチ。まだクラッチが浅い。外れた。アリエフ上から固めているだけで攻撃が少ない。密着したまま体を起こさず殴る。残り30秒で体を起こしてちょっと強いパウンドを入れた。ホーン。

1Rアリエフ。しかし相変わらずドミネイトというよりは塩漬けのスタイルというのが変わっていない。

2R。ワンツーを入れたアリエフ。プレスしていく。ソレッキも左右のパンチを返すが、プレッシャーに押されてケージ際に。アリエフ組んでバックに。テイクダウン。上になるがソレッキまた三角!が、アリエフ持ち上げてスラムで叩きつけて外すと担ぎパス。バックに回った。バッククリンチでコントロールしながら殴るアリエフ。立ったソレッキだがバックからパンチを貰いダウン気味に倒れる。パウンドラッシュするアリエフ。足で阻んだソレッキがまたガードを取る。また密着して押さえ込むアリエフ。残り10秒でヒジを連打するアリエフ。ホーン。

2Rもアリエフ。ソレッキ、ダメージはそこまでではないようだが、あれだけ密着されるとガードからの仕掛けで一本を取るのは難しそう。

3R。アリエフちょっと疲れが見える。ソレッキの方が余裕があるが、アリエフが圧を掛けると下がる。ワンツーを入れるアリエフ。アリエフが荒いパンチを打ち込む。フィニッシュするしかないソレッキだが手が出ない。アリエフの打撃はそこまでスピードもないように見えるが、圧されるソレッキ。左を入れたアリエフにソレッキも左を返す。雑なパンチだが連打を入れるアリエフに対し、飛び込み際にタックルでテイクダウンを奪ったソレッキ。残り30秒だがマウント!パウンドを入れるがKOできる威力ではない。アリエフ下から殴る。タイムアップ。

3Rはソレッキか。

30-27、29-28×2の3-0でアリエフ勝利。

3Rもアリエフに入れるジャッジはないだろう。

無敗をキープしデビュー以来10連勝としたアリエフだが、2年ぶりの復帰戦でも塩漬けスタイルは変わらず。3Rはスタミナも切れていた。打撃もそこまで上手くない。とはいえ、中堅ファイター相手に勝ったので、次はもう少し上の相手と見てみたい。

ソレッキはまだ勝ち越しているが、これで3連敗に。

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