【修斗】エフェヴィガ雄志× ライダーHIRO 体格差マッチを考える

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1月19日に後楽園ホールで開催されたプロフェッショナル修斗2025年の開幕戦。メインでの関口祐冬×安芸柊斗の激戦に関口の気持ちのこもったマイクパフォーマンスなど、実に見どころの多い大会でした。

そんな中でどうしても気になったのがセミで行われたエフェヴィガ雄志× ライダーHIROの一戦。元々はエフェヴィガが西尾真輔と対戦する予定でしたが、西尾が前日計量の前に体調不良のため緊急搬送されてドクターストップ。これにより西尾のジムの先輩にあたるライダーHIROが急遽出場し、エフェヴィガと対戦しました。

普段、ライト級のエフェヴィガに対してバンタム級のライダー。体重が軽いライダーがエフェヴィガに合わせるわけで、見た目からしてサイズ感、身体や筋肉の厚みが違いました。実際に試合を見た方は両者の体格差と実力差に違和感を感じたのではないでしょうか。

ライダーがエフェヴィガの打撃をもらって大きなダメージをもらわないかヒヤヒヤしましたが、空気を察したかどうかはさておき、最後はエフェヴィガがチョークを極めて一本勝ち。大事には至らずに試合は終わりました。

しかし、異変が起こったのは試合後。マイクを握ったエフェヴィガは「相手は上がってくれたけど、試合にならなかったです。チョークで終わって良かったです。遊びでやってないですし、取り返しのつかない怪我になったら仕方なかったんで。相手にとっては幸運な終わり方だったと思います」と苦言を呈しました。

まさしく同感。あの体格差、そして実力差、さらに言えば前日オファーという準備期間でエフェヴィガという強豪に当てるのはとにかく無謀。大きな事故に繋がりかねないマッチメイクと言っていいでしょう。率直に言って組んではいけない試合だったなと。

修斗は興行であると同時にコミッションであり、スポーツとしての側面が他の格闘技イベントよりも強いと認識していたのは私だけではないはず。それが前日オファーであれだけの体格差、実力差のあるマッチメイクを行ったのは謎でしかありません。

下衆な詮索として、気になるのはここ最近の修斗の客入りの悪さ。ABEMAの中継を見ていても後楽園ホール南側の空席が目に付きます。だって最安値チケットが10000円の一方でABEMAでは無料放送してるから、対戦カードと10000円を天秤に掛けたらABEMAを取る人も多いでしょう。かく言う私がそれです。

そんな状況を踏まえて、直前でエフェヴィガの試合が消滅してチケットの払戻しになろうものなら、、、そんな考えが主催者側に過ぎったのでは?と邪推してしまいました。真偽の程はわかりませんが、まず優先されるべきは選手の安全確保。他のイベントのどこでもなく、修斗なわけで、歪みやよどみなく、厳格すぎるほど厳格なくらいがちょうどいいんじゃないかなと。修斗はこれからどこに向かうのか。若干の不安がつきまといます。
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