UFC on ESPN14:第2試合・ラマザン・エメエフ vs. ニクラス・シュトルツェ

ウェルター級。

コンバットサンボ世界王者のエメエフはUFCデビューから3連勝したが、仕留めに行かないスタイルですべて判定勝ち。地元ロシアで行われた前戦はアンソニー・ロコ・マーティン相手にタックルからテイクダウンを奪えない展開で、お互い単発の打撃だけを入れ合った末に判定負けでUFC初黒星。ローカル時代はM-1CHALLENGEで王座を獲得しており、元RIZINファイターで現在Bellatorで5連勝中のアナトリー・トコフからも勝利している。

ドイツのシュトルツェはUFC初参戦。ローカル戦績12勝3敗の27歳。バックボーンはキックで、一時期マクレガーのスパーリングパートナーを努めていたことがある。地元ドイツでの試合が新型コロナウイルスの影響で中止となり、金銭的に非常に苦しい状態となったが、ガールフレンドからの支援してもらっているとのこと。

強いローを入れるシュトルツェ。エメエフタックル。尻もちをつかせたがシュトルツェ立って離れる。鋭いワンツーを放つシュトルツェ。エメエフのワンツー。シングルレッグ。テイクダウン。三角を狙ったシュトルツェだがエメエフ防いでパウンド。ケージまで移動して立とうとするシュトルツェだが、エメエフが首をネルソンでロックして極めに行く。きつそうだったが外して立つシュトルツェ。エメエフボディロックから投げを狙うがこらえたシュトルツェ。離れた。ワンツーを入れたシュトルツェ。前蹴り。下がったエメエフだがタックル。テイクダウン。シュトルツェ倒されガードに。残り1分。ガードから仕掛けるシュトルツェ。パウンドを打ち込むエメエフだがその瞬間に立つ。残りわずかでエメエフがタックルを仕掛けるがカウンターの膝がヒット!効いた。しかしホーン。

1Rほぼエメエフのラウンドだったが、最後の膝のみで逆転になるかどうか。

2R。やや足元がふらついているエメエフ。シュトルツェが打撃でプレスしていく。ジャブを入れるがエメエフの右もヒット。エメエフのタックルは切られる。間合いを詰めるエメエフ。シュトルツェ疲れたのか手数が減っている。口も開き気味。突っ込んでジャブを入れたエメエフ。ケージまで下がったシュトルツェだがエメエフも慎重に攻める。パンチを入れる。シュトルツェ、手がまったく出なくなった。エメエフのパンチが単発でヒットしていく。ケージまで下がったシュトルツェにワンツー。左がヒット。ホーン。

2Rエメエフ。

3R。エメエフいきなりタックル。組まれてケージに押し込まれるシュトルツェ。差し返して防ぐが、ボディロックしバックに回ったエメエフ。顔面に膝。スタンドでチョーク!しかし回転して外し離れたシュトルツェ。シュトルツェがパンチからテンカオ。打撃で出る。シュトルツェがなんとタックル。テイクダウン。エメエフが逆に疲れたか?シュトルツェがパウンドを入れるが、下から蹴って立つエメエフ。テンカオを入れたシュトルツェだが、エメエフ組んでボディロックしスタンドでバックにつく。膝を入れるエメエフ。時間を使う。倒されないシュトルツェだが、バックを取られたところから逃れられない。残り1分。正対したシュトルツェにエメエフタックル。シングルレッグ。こらえているシュトルツェ。テイクダウンしたエメエフ。シュトルツェギロチンに入るがタイムアップ。

判定30-27×2、29-28の3-0でエメエフ勝利。

シュトルツェ、緊急の代役とは思えないくらいいい選手だった。打撃が鋭く、倒されても下からの仕掛けやリカバリーがちゃんとある。しかしやはり準備ができていなかったのか、テイクダウンディフェンスで消耗したのか、2Rから失速してしまった。次回に期待。

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