【写真】若い力の成長があり、上の世代も成長できる(C) MMAPLANET
本日19日(土)に東京都渋谷区のTUSTAYA O-EASTにおいてダブルヘッダーで開催されるShooto2020#06。第2部で後藤丈治が藤井伸樹と対戦する。
インテリ地下格ファイターからパンクラス札幌大会でプロの道に進み、TRIBEへ。4月のRoad to ONEでは元修斗環太平洋バンタム級王者の祖根寿麻に一本勝ちし、その過程で見せていた打撃力に注目が集まった。
「絶対に楽出来る相手ではない」藤井戦前の心境を尋ねた。
──もう明後日に試合が迫ってきましたが、水抜き減量がなく当日計量の場合だと2日前はどれほど体を動かすのでしょうか。
「もう今日は動いていないですね。これに慣れちゃうと、水抜きはしたくなくなってしまいます(苦笑)。この計量方法の方が準備しやすいです。コンディションが良い気がします。
水抜きをすると、リカバリーで消化の良いモノを揃えたり、手間もかかり、試合前の数日は体重のことが常に頭を過っているので。今回なんか少し前からリミット近くだったので、精神的に余裕があります。僕は水抜きでもそれほど厳しい方じゃないのですが、水抜きしないで計量ができるスタイルが浸透してほしいです(笑)。
水抜きがあってもフライ級まで落とせるか……とか考えることもあるぐらいで、バンタム級としても大きくないんですけどね。TRIBEにいると、僕は本当にヒョロいんですよ。(若松)佑弥さんとかおかしな足をしているし(笑)、小川(徹)さんも超合金みたいな体をしています。体重はそうでもないのですが、僕は細いですね」
──PCR検査を経験して、結果も陰性でした。
「いつどこで感染するのかは誰にも分からないですし、自分が感染源になることもあるかもしれないので、陰性だったことはやはり良かったという気持ちです。心のどこかで感染することを恐れていますし、それは……ありますね。
皆、消毒やマスクっていうのは徹底していますけど、練習を続けているわけですしね。もう今では、あの石井逸人もしっかりと予防していますし(笑)。それこそ佑弥さんは赤ちゃんがいるから、本当に気を付けていますしね。やるべきことはやってはいたのですが、それでも陰性だったことにはホッとしました」
──偽らざる気持ちだと思います、そんななかで藤井戦。修斗デビュー戦が、ジャパニーズ・ゾンビとの試合になりました。
「4月に祖根(寿麻)選手に勝てて良かったと思いました。Road to ONEで勝ったからもらえた試合ですし、喜んで受けさせてもらいました」
──では藤井選手の印象を教えてください。
「絶対に楽をして戦えない相手です。そこは準備ができているというか、覚悟ができています。クタクタになることもそうですし、アッサリと終わることも全て想定して覚悟はできています」
──クタクタになる試合とは、どのようなモノでしょうか。
「効かせても効かせても、向かってくる。組みついてくるのか、打撃でくるのか。それは藤井選手次第でしょうが」
──ではアッサリと勝てるパターンは?
「何か自分の攻撃が当たって、気付いたら倒れている……みたいなことも想定しています」
──いずれにしても後藤選手の攻撃は当たるということですね。
「ハイ、自分のパンチは当たると思っています」
──祖根戦で後藤選手のことを知ったファンも多いかと思います。あれから5カ月、一番成長した点はどこでしょうか。
「あの時と比べるというか、あの時に得たモノがめちゃくちゃ多かったです。緊急事態宣言があって大会の日程が変わり、試合があるのかどうかも二転して。試合中はバッティングでダウンまでしました(苦笑)。
アレはダメージが残っていましたし、そういうなかで勝てたのは自信になりました。不測の事態が起こっても、冷静に戦えるようになったかと思います。あの経験があって、水抜きのストレスがなく、試合に集中できていています」
──その成果をケージの中で見せたいですね。
「一番嫌なことは藤井選手のペースに飲まれて、藤井選手のゲームになって終わることなんです。TRIBEでやってきたこと、考えてきたことを出し切って、ソレを勝利という結果で残したいです。
自分自身がどこまでやれるのか。それは分からなので、藤井選手に勝つことで『もっと上に行ける』ということを確かめたいです」
──ここから修斗で上を目指すことを今は考えているのでしょうか。
「チャンスがあれば何でもやっていきたいと思っています。ただ修斗で試合をさせてもらうので、ここで戦うからには上の首を狙っていきたいです」
──修斗バンタム級戦線は世界王者、暫定王者、そして環太平洋王者も修斗での戦いに主眼を置いていない現状があります。
「呑気にしている暇はないよ──と、自分が試合で勝つことで、チャンピオン達に思ってほしいですね」
■視聴方法(予定)
8月1日(土)
第1部:午後2時~ Abema TV格闘チャンネル
第2部:午後6時30分~ Abema TV格闘チャンネル
■Shooto2020#06対戦カード
【第2部】
<修斗環太平洋フェザー級選手権試合/5分3R>
[王者] 仲山貴志(日本)
[挑戦者] SASUKE(日本)
<フェザー級/5分3R>
藤井伸樹(日本)
後藤丈治(日本)
<ウェルター級/5分2R>
ヨシ・イノウエ(日本)
飯田健夫(日本)
<フライ級/5分2R>
大竹陽(日本)
関口祐冬(日本)
【第1部】
<フライ級/5分3R>
猿丸ジュンジ(日本)
飯野タテオ(日本)
<ウェルター級/5分5R>
大尊伸光(日本)
マックス・ザ・ボディ(日本)
<ライト級/5分2R>
工藤諒司(日本)
野瀬翔平(日本)
<ライト級/5分2R>
西川大和(日本)
椿飛鳥(日本)
<51キロ級契約/5分2R>
中村未来(日本)
永尾音波(日本)