ウェルター級。
TUF1唯一の生き残り・サンチェスはUFCと新たに4試合契約を交わしており、これを満了したところで引退となる(と本人は言っているが、実際どうなるかはわからない)。まだ38歳だが、年齢よりもこれまでのダメージの蓄積で言えば、たしかにもう潮時かもしれない。前戦は勝っているが、ミシェウ・ペレイラのグラウンド膝による反則勝ちで、内容は終始押されていた。
相手はまだ26歳だが、UFCデビューが19歳の若きベテランマシューズ。初期はライト級で戦っていたが、減量がきつくなりウェルター級に上げるとここまで5勝1敗。ただ、負けた相手のアンロニー・ロコ・マーティンですらランク外。5勝とはいえ、ほとんどの相手がUFCで実績がないか、すでにリリース済みの選手ばかりで、ランキングまでは遠い。今回もランク外ではあるが、知名度のあるレジェンドのサンチェスとの対戦は名を挙げるチャンス。
オッズは今大会一番の圧倒的大差でマシューズがフェイバリット。
いきなり突っ込んだサンチェスだがマシューズのパンチをもらった。どんどん出ていくサンチェスだが、間合いが詰まったところでパンチを出すのはマシューズ。右フックを打ち込むサンチェス。マシューズが出てきた。ケージを背負うサンチェス。右ハイがヒット。右ストレート。サンチェスも前に出てパンチを出すが、バックステップでかわされる。踏み込んでアッパーを入れたマシューズ。距離を詰めてパンチ連打を打ち込んだサンチェス。一発ヒット。さらに出てくるところにマシューズがカウンターを狙っていく。残り1分。パンチからタックルにつなげたサンチェスだがマシューズ反応して切る。逆にテイクダウンしたマシューズがインサイドからパウンド。パス。ハーフに戻したサンチェスが足関を狙うが上からパウンドをもらう。ホーン。
1Rマシューズ。
2R。飛び込んでパンチ連打を繰り返すサンチェスだが、マシューズに下がってかわされる。飛び込み際にアッパーを入れたマシューズ。ワンツー。サンチェスのローは空振り。入り際にまたアッパーをもらった。サンチェス、前に出てケージを背負わせたところでパンチ連打を出すがまたかわされる。マシューズのワンツーがヒット。詰めたサンチェス。ケージを背負わせた。しかしそこから打撃のヒットがない。ホーン。
2Rマシューズ。サンチェス、今の所勝ち目が見えない。
3R。飛び膝を繰り出したサンチェスだが着地にパンチを合わせるマシューズ。ワンツーをもらいサンチェスダウン!マシューズパウンドラッシュ。なんとかしがみついてしのぐサンチェス。ハーフから鉄槌、パウンド。ガードに戻したサンチェス。マシューズ立った。飛び込みパウンドを入れるがまたガード。マシューズインサイドから密着したままパウンド。ケージを蹴って腕十字を狙ったが、マシューズ冷静にはずしてパウンド連打。サンチェス腕十字へ。マシューズクラッチして耐えながらパウンド。外したサンチェス。残り10秒でマシューズパウンドラッシュ。サンチェスしのいでタイムアップ。
判定30-26×3でマシューズ勝利。
3Rの腕十字以外は危なげなかったマシューズだが、オッズ差を考えたら、最後のパウンドラッシュをもっと早めに出して仕留めに行ってほしかった。