【写真】師匠=ボスの長岡弘樹が届かなかったパンクラスのベルトを手にした(C)MMAPLANET
27日(日)に東京都江東区のスタジオコーストで開催されたPancrase318-Beyond317-のメインで、林源平を初回KOした雑賀ヤン坊達也が暫定ライト級KOPに就いた。
見事なワンパンKO、キャリア8戦目のベルト奪取にわくヤン坊と師匠の長岡弘樹。両者の喜びが一旦収まったところで、インタビューを試みた。
──おめでとうございます。
「ありがとうございます。暫定ではありますけどチャンピオンになれたので、やってきたことが実ったかと思います」
──試合開始直後、林選手は当てても出てきました。
「ハイ。最初から詰めてきたので、距離を取って戦うという作戦が実行できなくて、焦ってしまいました。そこで一発貰って、効きましたしね(苦笑)。
でも対処できて、ボス(長岡弘樹DOBUITA代表)の『下向いているぞ』という声も聞こえてきたので大丈夫でした。近づいてきた時にアッパーを打つという作戦で、練習でもずっとやってきたので。それが完全にハマりましたね。ヒザも入れることができたし、作戦通りの試合になりました。
まだ底が見えないままのファイターなんですけど(笑)、今日も1Rで勝つことができたので良かったです」
──試合のことを考えると怖いとヤン坊選手は言っていますが、ケージの中に入ると恐怖はなくなるのでしょうか。
「試合になるとパンチを貰っても『いってぇ』ってぐらいで、怖いとかはなかったです。『大丈夫、動く』って自分のなかで確認できて。僕の得意な距離だったし、怖さは感じなかったです。
距離を取っているファイターと思われがちですけど、近い方が実際は戦いやすいです。どつき合いみたいな感じで」
──それも組みの対処ができるようになったからじゃないでしょうか。
「今日も1回、テイクダウンされましたけど問題なかったです。本当に平気でした」
──そこは師匠の長岡選手とやり込んできた部分ではないですか。
長岡 一番やってきたところですしね。
──それにしても見事なアッパーでした。
「林選手は前に出てきたときに、こっちを余り見ていないようでした。だからヒザを入れることもできたし、さっきも言ったようにボスの『下、向いているぞ』っていう声が聞こえて、アッパーの機会を伺っていました」
──しっかりと倒しきりました。
「これまで林選手はスタンドでKO負けをしたことはなかったので、僕のパンチは質が違うところを見せることができたと思っています」
──自己採点で何点でしょうか。
「80点……ですかね(笑)。距離を取ることができず、ガツガツと打って疲れてしまった部分もあるので……作戦通り戦えなかったことでマイナスです。スタミナは問題なかったですが、冷静さを欠いたことは反省しないといけないです。
本当は殴られないで殴る。そのために距離を取りたかったですけど、それはさせてもらえなかったです。それも林選手の作戦だったのでしょうけど、こっちもその時の作戦があったので大丈夫でした」
──トム・サントス戦から1年、今日の勝利であの試合がフロックでないことも証明できました。
「サントス戦は本当に怖かったです。あそこで僕は強くなれたと思います。林選手も怖かったのですが、サントスは別格に怖かったです」
──それでも試合になると怖がらない、と。
「それが僕の特徴かもしれないです。試合になると強い……まだ強いのか分からないんですけど(笑)。練習では弱い部分はたくさんあるので、でも試合で勝てている。練習で強くても、試合で勝てないより良いと思っています」
──今日、正規王者の結果は?
「スプリットで勝ったようです。全く試合内容とかは分からないのですが、これで久米選手は大晦日ですね。僕も大晦日のスケジュールを空けておくので、RIZINさんお願いします(笑)。久米選手と統一戦はもちろんしたいですけど、久米選手が大晦日に試合があるなら、すぐにはできないですし。なら、僕も大晦日にRIZINに出たいです。スケジュールも空いてしまうので。
で、改めてパンクラスで久米選手と王座統一戦を戦いたいと思います!!」
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