UFC277:第6試合・ドンテイル・メイエス vs. ハムディ・アブデルワハブ

ヘビー級。

メイエスは柔道バックボーンで州王者にもなっている。コンテンダーシリーズには3年連続出場し、1年目はKO負け、2年目はKO勝ちしたが契約ならず。3年目に1RKO勝ちしてようやくUFCと契約したが、シリル・ガーンとロドリゴ・ナシメントに連敗。DEEPメガトン王者ロッキー・マルティネスに判定勝ちで初勝利を挙げると、前戦はテイクダウンディフェンスがさっぱりのジョシュ・パリジャンに上からパウンドを入れる展開でKO勝ち。星を五分に戻した。

アブデルワハブはUFCデビュー戦となる29歳。レスリング・グレコローマンリオ五輪エジプト代表。アマチュアMMAを経て、素手MMAで2戦し、いずれも1分以内にKO勝ち。ちゃんとしたルールのMMAデビューは今年1月で相手の負傷による3RKO勝ち。その後も3月・6月に試合を行いすべてKO勝ちしているが、相手はアマチュアに毛が生えたレベルで、テイクダウンも強くない。急遽UFCデビューが決まったが、UFCレベルの実力があるかは疑問。

ステップするメイエスに対し、アブデルワハブはじわじわ詰めていく。飛び込んでパンチ。アブデルワハブの右がヒット。ぐらついたメイエス。飛び込んだメイエスにカウンターを狙う。アブデルワハブのパンチがヒットしメイエス効いた!パウンド連打!亀のメイエスにパウンドを入れると投げてまた倒す。バックについたアブデルワハブに、名エフは片手を着いてグラウンド状態を維持しつつ、倒されないようにこらえている。細かい膝を入れるアブデルワハブ。ブレイク。残り1分。メイエス飛び膝。アブデルワハブは動かない。このラウンド逃げ切り狙いか、あるいは疲れたか。メイエス飛び込んでパンチ。しかしアブデルワハブがワンツーを返す。ホーン。

1Rアブデルワハブ。

2R。アブデルワハブの左がヒット。ちょっと効いたメイエス。間合いに入れないメイエスだが、右をもらうと明らかに嫌がっている。それを見てメイエス。飛び込んでパンチから飛び膝。ケージを背負ったアブデルワハブにパンチを打ち込む。顔をそむけているアブデルワハブ。パンチを返すが大振り。メイエスのミドルがヒット。スタミナ切れもあるのか、踏み込みのスピードが落ちているアブデルワハブ。アブデルワハブのミドルにローブローアピールしたメイエスだが、リプレイで見ると腹へのヒットで再開。飛び込んだメイエスだが逆に下になり、アブデルワハブが押さえ込む。ハーフから肘で削る。ホーン。

2Rメイエス

3R。いきなり組み付いたアブデルワハブ。スタンドバックに回るとテイクダウン。ハーフからパウンド。メイエスケージに体を預けて立ったが、その瞬間にまた倒したメイエス。メイエス、自ら動こうとせずブレイク待ちか。しかしアブデルワハブが上の展開が続く。右足を踏まれて立てない状態のメイエス。動きがなくブレイクがかかるが時間がない。メイエス飛び膝。しかし読まれている。パンチで出るメイエスだがアブデルワハブもパンチを振り回して弾幕を張る。最後にワンツーがヒットしたメイエスだがタイムアップ。

29-28アブデルワハブ、29-28メイエス、29-28アブデルワハブ。スプリットでアブデルワハブがUFCデビュー戦勝利。

3Rは上から押さえ込んでいるだけで攻めがなかったアブデルワハブよりも、終盤打撃を入れたメイエスに入れるジャッジもいた。

回転の速いパンチで攻めたのは良かったアブデルワハブだが、2Rパンチを貰って露骨に効いた素振りを見せたのはいただけなかった。まだキャリアが浅いので、これからに期待。

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