UFC306:第1試合・ラウル・ロサスJr. vs. アオリ・チロン

バンタム級

ロサスJr.は17歳でDWCSで勝利しUFCと契約し、いまだにUFC最年少ファイター。UFCデビューから3戦は序盤から圧倒してフィニッシュするか、序盤の攻めを凌がれてスタミナ切れし判定負けするかという内容。強い時は強いが、実力が掴みきれないところがあったが、今年6月にはTUFウィナーのリッキー・トゥルシオスに対し、両者グラウンドでバックを取り合ってフィニッシュを狙いに行く展開から、2Rにチョークを決めて一本勝ち。勢いだけではないところを見せた。19歳。

チロンはフライ級で2連敗後、バンタムに上げてから3勝1敗1NC。重いパンチが武器で、散打バックボーンのストライカーだが、ディフェンス面は甘く被弾が多い。また、グラウンドにはやや穴がある。バンタムに上げた後の唯一の敗戦はアイマン・ザハビ戦で、序盤のパンチで意識を飛ばされ1RKO負け。前戦はペルーのダニエル・マルコスにパンチで押される展開から、2Rにローブローをもらって続行不能となってのノーコンテスト。31歳。

オッズは今大会一番の大差でロサスJr.がフェイバリット。

蹴りで牽制する両者。ミドルを入れたロサスJr.にワンツーを返すチロン。チロンさらに飛び込んでワンツーがヒット。右ミドル。スイッチを繰り返すロサスJr.。タックルで飛び込んだ。ケージに押し込むとシングルレッグでテイクダウン。ガードを取るチロン。体を起こさずパウンドを入れるロサスJr.。ハーフに。サイドに出た。マウント。反転しようとしてバックマウント。チョークを狙っていく。残り1分。反転させずにバックから殴っていく。残りわずかでマウントに移行したロサスJr.がヒジを落とした。ホーン。

1RロサスJr.。

2R。ジャブを入れるチロンにロサスJr.のロー。ローブローになるがすぐ再開。右オーバーハンドを振り回したチロン。ロサスJr.タックル。切ったチロン。またタックル。切った。タックル警戒している分、打撃の手数が少ない。飛び込んで右を入れたチロン。また飛び込んでワンツー。ロサスJr.の打撃の手数は多くない。飛び込んでボディストレートを入れるチロン。チロンが飛び込んでワンツーを入れた打ち終わりにロサスJr.がパンチで打ち返した。パンチの打ち合い。打ち終わりにタックルに入るロサスJr.だが腕を脇に差して切ったチロン。チロンがプレスするが両者手が出ない。右ボディストレート。ミドルの蹴り合い。ホーン。

2Rの打撃のスタッツは五分だが、ややチロン優勢のラウンド。

3R。またプレスするチロン。ミドル。打ち終わりにロサスJr.も蹴りを返す。詰めるチロンだがギリギリ距離を取っている。ロサスJr.タックル。切れずに倒されたチロンだが、寝かされる前にケージ際に移動。しかし立った瞬間にボディロックから後方にテイクダウンしたロサスJr.。サイドで固めている。亀になる。足を差し込ませないチロンだが、ロサスJr.は脇腹にヒザを打ち込む。スクランブルで脱出しようとしたチロンだが、脱出できずガードに。チロンが足で距離を作ろうとするが、ロサスJr.はレイ&プレイに徹する。下から仕掛けようとするが密着され何も出来ないチロン。下から殴るしかできない。体を起こさないままパウンドを落とすロサスJr.。タイムアップ。

三者29-28でロサスJr.勝利。

勝ったが僅差の判定勝ちで、大差のオッズの期待に応えたとは言い難い内容。テイクダウンディフェンスが強くはないチロンが相手でなければもっと苦戦していたのでは。

タイトルとURLをコピーしました