フライ級。
チャイレスは昨年7月の平良達郎戦でUFCデビュー。もともと翌月にDWCS出場が決まっていたが、平良の試合が相手の体重オーバーで試合が消滅し、急遽代わりの試合を組むためにUFC契約が決まる。敗れたが、入れ込みすぎた平良がフィニッシュに至らず、チャイレスが終盤ギロチンを仕掛ける場面もあった。2戦目は昨年9月のノーチェUFCで、4連敗中のダニエル・ラセルダと対戦。1Rにスタンディングギロチンを仕掛けたところ、ラセルダの腕の力が抜けレフェリーが落ちたとみなして止めたものの、落ちておらずノーコンテストに。今年2月のメキシコ大会でリマッチが組まれ、今度はテイクダウンされた後にガードから三角を決め、タップを奪いUFC初勝利。今回はそれ以来の試合。今回出場するメキシコ人ファイターは昨年のノーチェUFC→今年2月のメキシコ大会→今回のノーチェUFCというローテーションの選手が多い。28歳。
ミャンマー出身のヴァンは、負傷選手の代役として今月に入ってから急遽出場が決まった。UFCデビューからアグレッシブな打撃を武器に3連勝。当初チャイレスと対戦予定だったケビン・ボルハスにも勝利している。6月に平良との対戦が組まれていたが、カードシャッフルによりタギル・ウランベコフとの対戦に変更となり、さらにウランベコフの欠場で試合が消滅。7月にチャールズ・ジョンソン戦が組まれたが、1Rずつ取り合った3R目の開始と同時にジョンソンがラッシュを仕掛け、最後はアッパーをもらってKO負け。UFC初黒星を喫した。少しでも早く負けを払拭したかったのだとは思うが、初のKO負けから2ヶ月で急遽代役オファーを受けたことが吉と出るか凶と出るか。フライ級では鶴屋の次に若い22歳。
カーフ、ミドルを蹴るチャイレス。ジャブ。積極的に手を出す。前蹴り、カーフ。ヴァンはじっくり見ている。チャイレスがまたカーフ。連続でヒット。さらにカーフ。効いてきている。チャイレス飛び込んで右をヒット。またカーフ。足が流れたヴァン。距離が詰まってパンチ連打を入れたヴァンだが、チャイレスインロー、ジャブをヒット。またカーフを入れる。ジャブ。まだ手数が少ないヴァン。ワンツーをもらい尻もちをついたヴァン。すぐ立ったがチャイレス詰めていく。ジャブをヒット。ヴァンもパンチで出る。ワンツーを振る。ホーン。
1Rチャイレス。ヴァン、カーフがかなり効いており、早めに勝負をかけないと厳しい。
2R。ヴァン距離を詰めたがチャイレスがジャブを入れていく。左ボディ。ヴァンもカーフからパンチの連打を入れた。ようやくペースが上がってきたヴァン。左ボディ。他ヒィレスボディが効いた。また左ボディ。チャイレス嫌がってタックルに行くが、切ってヒザを入れたヴァン。距離を取るチャイレスに顔面・ボディにパンチ打ち込む。チャイレスグロッキー。ケージに詰めてパンチのラッシュ。連打。しかしチャイレス打たれながらバックブロー。ヒットしぐらついたヴァン。チャイレスが逆襲するが、ヴァンタックルでテイクダウン。チャイレスのガード。チェイレスガードから三角。しのいだヴァンだが、距離ができたところで立ったチャイレス。また左ボディを入れたヴァン。効いたがチャイレスのパンチも入り効いている。ヴァンタックルへ。チャイレス得意のギロチン。ボディシザースしてガードで絞めるが首を抜いたヴァン。体を起こさずパウンドを入れるヴァン。両者消耗がある。ホーン。
2R両者ダメージがあったが、よりKOに近かったのはヴァンか。最後バックブローがヒットするまでは、ストップされる直前だった。