UFC on ESPN63:第2試合・デイビー・グラント vs. ラモン・タヴェラス

バンタム級

イギリスのグラントは2013年のTUFに参加し準優勝。ここまでUFC6勝6敗と五分の星。2016年には現ランカーのマルロン・ヴェラにも判定勝ちしている(5年後のリマッチで判定負け)。昨年7月の前戦はヴェラとの1度目の対戦以来となる地元イギリスでの試合だったが、メディアの大半がグラントを支持する(半数以上はフルマークでの勝利を支持)内容でのスプリット判定負け。直近7戦で5度ボーナスを獲得しており、ファイト・オブ・ザ・ナイト2回はいずれも負けた試合で受賞している。今年3月の試合を負傷欠場しており、1年5ヶ月ぶりの復帰戦となる。38歳。

タヴェラスは地元フロリダ出身・在住。昨年9月のDWCSでは優勢に試合を進めていたものの、セルヒー・シーディーにダウンを奪われたところで試合を止められKO負け(ただし、タヴェラスは計量で体重オーバーしている)。早いストップに納得がいかないタヴェラスに、DWCSシーズン中に別の相手と2度目のチャンスが与えられ、3度ダウンを奪ってのKO勝ちでUFCとの契約を決める。今年1月のUFCデビュー戦の相手は、先にUFCと契約しデビュー戦も済ませていたシーディーとのリマッチだったが、タヴェラスはまたも体重オーバー。2Rにダウンを奪うも、リカバリーしたシーディーが盛り返し、結果として、その2Rでジャッジの判断が割れてタヴェラスがスプリット判定勝ちした。30歳。

オーソのグラントにタヴェラスはサウスポー。タヴェラスが中央を取る。グラントインロー、前蹴り。ジャブ。右をヒットさせると右ミドル。右で飛び込むところにタヴェラスが左のカウンターを狙っていく。グラント右ボディ、右ハイ。また右ミドル。右ハイ。手数が多い。タヴェラスジャブで出る。グラントの飛び込みにカウンターを狙う。グラントの右ハイは腕でブロックされた。グラントのローブローで中断。再開後、圧を強めてきたタヴェラス。しかしグラントが変わらず先手を取っていく。打撃を打ち込まれながらも前に出ていくタヴェラス。グラントバックスピンキック。クリーンヒットせず。圧を掛けられサークリングするグラント。飛び込んで左右のパンチの連打。詰めてくるタヴェラスをサイドキックで止める。ホーン。

1R打撃の手数でグラント。多彩な種類の打撃を入れている。タヴェラスは詰めていっているが、先に攻撃をもらってしまっている。

2R。グラントまた手数を出していく。しかし右ミドルにグラントの左がヒットしダウン奪取!グラウンドには行かず立たせたタヴェラス。詰めてくるタヴェラスにまた打撃を入れていくグラント。一発を狙っているタヴェラス。グラントのローに合わせて左フックは空振り。バックスピンキックが側頭部にヒットしたが、背中を向けたところにタヴェラスが左右のパンチを入れる。グラント飛び込んで右ボディ。グラントが飛び込んで左右のフックを入れる。3倍以上の手数を出しているグラント。タヴェラスは一発狙い。グラント右ボディから左フック、右ハイ。ホーン。

2Rダウンはあったが、クリーンヒットの差でグラント。タヴェラスは一発を狙いすぎているか。

3R。グラント前に出て手数を出していくが、前に出ている分、タヴェラスのパンチももらっている。今度はグラントが打たれながら圧を掛ける展開に。しかし被弾が増えてきた。グラント倒しに行っているか。左右のフック、ボディへのヒザと休まず攻める。パンチの4連打がヒット。タヴェラスの攻撃を手数で止めている。ケージを背負うタヴェラス。グラント右がヒット。左に回ろうとするタヴェラスに右ミドル。飛び込んで右を入れたグラント。打撃のペースが落ちない。カーフを蹴られたタヴェラス、効いているのかスイッチ。残り30秒になり、タヴェラスが手数を増やしてきたが、グラントもさらに手を出す。タイムアップ。

29-28、30-27×2の3-0でグラント勝利。

終始手数を出し続けた。2Rにダウンは奪われたが、その後も最後までペースが落ちなかった。

倍以上の手数をもらっていたタヴェラスだが、試合後の顔面の様子を見るとタヴェラスの方がダメージを与えていたかもしれない。しかしグラントの手数の前に思うように攻められなかった。

タイトルとURLをコピーしました