フライ級。ベナビデス2位、アスカロフ3位。アスカロフが計量で1ポンドオーバーしキャッチウェイトに。
今月でUFCデビューからちょうど10年になるベナビデス。翌年のフライ級スタートから出場しているパイオニアだが、昨年デイブソン・フィゲイレードとの王座決定戦で2連敗し、ついにタイトル獲得はならず。年齢的にももう王座挑戦の可能性は非常に低くなったが、現役続行している。
ACBフライ級王者のアスカロフはUFCデビュー戦こそ先日王者フィゲイレードと引き分けたモレノ相手に1-1のドローだったが、その後はティム・エリオット、アレッシャンドリ・パントージャに判定勝ちで2連勝。しかしローカル~ACB時代は全試合フィニッシュ勝利していたのが、UFCではここまで3戦ともフルタイム決着。レスラーだが下攻めもあるスタイル。
ガードを固めてパンチを打ち込んでいくベナビデスだが、アスカロフの右をもらう。しかし浅かった。単発のパンチを当てていくベナビデス。飛び込んでのパンチを繰り返すベナビデス。そこにフックを合わせていくアスカロフ。先に攻めているベナビデスだが、効果的なヒットはアスカロフ。残り1分。アスカロフがパンチからタックルへ。スタンドでバックに回った。そのまま足を絡める。ベナビデスがスクランブルで自ら倒れ込んで脱出しようとするがついていくアスカロフ。ベナビデスが立ったところをボディロックから倒してテイクダウン。バックに回る。バックマウントからチョークへ。ベナビデス外した。ホーン。
1Rアスカロフ。
2R。ベナビデスがパンチで出るとケージに詰めて左右のパンチを打ち込む。が、アスカロフのパンチを貰いぐらついた。アスカロフ首相撲。またボディロックにしてテイクダウン。バックを取らせて立ったベナビデスだがまた抱えあげてテイクダウン。また立ったベナビデスだが、片膝をついた体勢でアスカロフが四の字ロック。そのまま後方に倒れてバックマウント。足のロックを外したアスカロフ。ベナビデス立つがバックキープしているアスカロフ。今度は前方に倒した。足関狙いから立つベナビデスだがまだバックを取られている。殴っていくアスカロフ。残りわずかで放して強いパンチを打ち込んだアスカロフ。ホーン。
2Rアスカロフ。
3R。ステップせずじわじわ出ていくベナビデス。飛び込んでパンチを打ち込むがかわされてフックをもらう。アスカロフに組まれそうになると引き剥がす。組みではアスカロフが完全に上で、パンチで出てもあと一歩踏み込めないベナビデス。アスカロフは逆に無理をしなくてもいいのでジャブを打ち込んでいき、ベナビデスが出てきても距離を取る。飛び込んできたベナビデスに右がヒット。ベナビデス飛び込んでフックを打ち込むがちょっともう読まれている。アスカロフ逃げ切り体勢。タイムアップ。
30-27×2、30-26の3-0でアスカロフ完勝。
アスカロフのスタンドでバックを取ってからの強さが存分に出た。立たれてもすぐ投げてまたテイクダウンを奪う無限ループで勝利。フライ級王座は昨年12月にフィゲイレードとモレノが引き分けたこともあり、ダイレクトリマッチが確定しているが、次の挑戦者としてほぼ内定したか。
ベナビデスは以前のようなスピードがなくなり、アルファメールから移籍したこともあってスタイルチェンジしたものの、スタンドで手数は出しても一発あたりの与えるダメージで差があった。さらに組みでは一方的で手詰まりになり完敗。