東京オリンピックのボクシング女子フェザー級で金メダルを獲得した入江聖奈選手が、大会後初めて出身地の鳥取県米子市に戻り、空港で地元の人たちから祝福を受けました。
米子市出身の入江選手は、東京オリンピックのボクシング女子フェザー級で鳥取県出身者として初めて金メダルを獲得しました。
18日午前、米子空港に到着した入江選手は、笑顔で母親のマミさんらから花束を受け取ったあと、首から下げた金メダルを見せて、出迎えた人たちと一緒に記念写真に収まっていました。
そのあと空港で開かれた記者会見で、入江選手は「オリンピックではプレッシャーや緊張があったが、地元の温かい声援で打ち勝つことができた。運よくメダルがとれて、ずっとお世話になってきた鳥取県や米子市の皆さんに少しでも恩返しができてうれしい」などと感謝の気持ちを述べました。
そのうえで「不器用な私でも練習と努力を続ければ結果が出たので、子どもたちにもボクシングに取り組んでもらいたい」などと話していました。
鳥取県の「県民栄誉賞」など受賞
入江選手は18日午後、鳥取県の知事公邸で開かれた「県民栄誉賞」と今回新たに創設された「県スポーツ最高栄冠賞」の授与式に出席しました。
式では、平井知事から表彰状と記念の盾、それに入江選手が好きなカエルがデザインされた鳥取砂丘の砂で作られたメダルが贈られました。
入江選手は「すばらしい賞を2つもいただき、金メダルをとった実感がようやくわいてきました。競技生活が終わってからも鳥取県の誇りでいられるよう頑張りたい」とあいさつしました。
このあと入江選手は、グローブをはめてミット打ちを行い、金メダルを勝ち取った強力なパンチを披露しました。
鳥取県の「県民栄誉賞」は、これまでにバルセロナオリンピックの男子マラソンの銀メダリストの森下広一さんと、ロンドンオリンピックのアーチェリー女子団体の銅メダリストの川中香緒里さんの、2人に贈られています。
入江選手は「鳥取県の皆さんの助けや優しい思いがなければ今の自分はいないので、感謝を伝えたいです。カエルがデザインされた砂丘のメダルももらえてダブルでうれしいです」と話していました。
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