UFC272:第5試合・マリーナ・モロズ vs. マリヤ・アガポワ

女子フライ級。

ウクライナ初の女子UFCファイター・モロズ。ストロー級で3勝3敗だったが、フライに階級を上げるとノーランカー相手に2連勝。ローカル時代は全試合フィニッシュ勝利で、UFCデビュー戦もジョアン・カルダーウッドにガードからの腕十字で一本勝ちしたが、その後7試合は勝っても負けても判定。ボクシングでウクライナのオリンピックチームのコーチを務めていたことがある。自身もプロボクシングで5勝0敗の戦績を残している。しかしMMAでは一本勝ちのほうが多い。2020年3月に試合をした後、9月・12月・21年6月・10月と試合が組まれていたが、すべてビザの問題でアメリカに入国できず欠場となり、約2年ぶりの試合となる。現在はアメリカ在住。

カザフスタンのアガポワ。イスラム教徒が多いカザフスタンでは数少ない女子MMAファイター。ボクシングからMMAに転向した。2019年のコンテンダーシリーズで敗れてMMA初黒星・UFCとの契約もならなかったが、Invictaでキャリアを積み、2020年にUFCデビュー。ここまで2勝1敗で、2勝はいずれもチョークでの一本勝ちでパフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞している。

距離を詰めたモロズが組んだ。ケージに押し込みながらテイクダウンを狙う。クラッチして投げを狙っていく。パンチ・ブラウン肘で抵抗するアガポワ。背中に肘を落とすアガポワだがモロズテイクダウンしバックに。ハーフバックからチョーク。正対しようとするアガポワだがモロズなおもチョークを狙っている。正対したアガポワに腕十字。が、腕が抜けて逆にバックを取ったアガポワ。四の字バック。背負って立つモロズ。アガポワが降りるとすぐタックルへ。四つから押し込むモロズ。ホーン。

1Rモロズ。

2R。すぐ組んでいくモロズ。ケージに押し込んだ。ボディロックからテイクダウンを狙う。ケージでこらえるアガポワだが倒されまた亀に。またハーフバック。背中越しにアガポワの手をホールドしてパウンドを入れていく。マウントへ。肘を落とす。背中を向けたアガポワのバックからパウンド。起き上がろうとするアガポワをバックからコントロール。バックマウントから殴り、アガポワが立とうとすると崩して寝かせる。肩固め。タップアウト!

モロズ圧勝。2年ぶりの復帰戦で、UFCデビュー戦以来の一本勝ちでの3連勝。

元は同じATT所属の因縁マッチだったが、勝ったモロズからアガポワの健闘を讃えていく。

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