UFC287:第1試合・ジャケリン・アモリム vs. サム・ヒューズ

女子ストロー級

ブラジルのアモリム柔術黒帯で、2019年のIBJJFパンナムノーギ選手権で優勝しているグラップラーMMAデビューは3年前の2020年で、ここまで6戦全勝・すべて1Rフィニッシュ勝利。昨年2月にはLFA女子ストロー級王座決定戦で勝利し、9月に初防衛に成功している。6勝のうち5つが一本勝ち。開始10秒で右オーバーハンドを打ち込みダウンを奪ってKOした試合もあるが、打撃は荒く発展途上。テイクダウンもこれまでのレベルの相手には通用しているが、UFCトップクラスで通用するかはまだわからない。27歳。

ヒューズはUFC2勝4敗。3連敗の後2連勝していたが、昨年10月の前戦は判定負け。勝った試合はテイクダウンからの押さえ込み主体の試合だったが、前回はテイクダウンを奪われる展開で判定負け。30歳。

ミドルで牽制するアモリム。右オーバーハンド。積極的に手を出していく。ヒューズがプレスしてきた。アモリムはケージ際をサークリング。アモリムタックル。ダブルレッグ。テイクダウン。ヒューズの腕十字をサバいてパス。バックを狙うが、足のフックがなく正対される。すぐに起きてタックルに入るアモリム。シングルレッグ。ケージでこらえるヒューズだが、アモリム振ってテイクダウン。ダブルアンダーでパスしたアモリム。バックに回りハーフバックからチョーク。かけながら四の字バックに移行。ヒューズは腕を掴んでチョークを外した。背負って龍が、アモリム背中に乗ったままチョーク。ヒューズ右腕を掴んでなんとか凌ぐ。パームトゥパームに切り替えたが腕をつかんで外したヒューズ。残り1分。アモリムマウントに移行したが、ヒューズガードに戻して引き剥がし立った。アモリム下がって距離を取る。ホーン。

1Rアモリム

2R。ヒューズが詰める。ケージまで下がったアモリムにパンチをヒット。アモリム引き込むが付き合わない。スタンドへ。また出ていくヒューズ。アモリム逃げ気味のタックルを切られるとまた引き込んだ。ガードを取るアモリム。ちょっと疲れ気味か。下から四の字ロックするアモリム。ヒューズケージに押し込んでパウンドを入れるが、アモリムがオープンガードにしたところで立つ。スタンド。アモリムタックル。また切られてすぐ引き込み。しかしすぐ立つヒューズ。またスタンドでアモリムタックル。すぐに引き込む。今度はクローズドガードに入れたが、ヒューズパウンド。下から足をつかんで足関を狙ったアモリムだが、ヒューズ外して立った。パンチで出るヒューズ。アモリムシングルレッグ。が、倒せないと見て引き込んだ。足関スイープを狙ったがヒューズが先に立つ。アモリム苦し紛れのギロチンに抱えたが、ヒューズがテイクダウンしサイドに出る。ホーン。

2Rヒューズ。アモリムテイクダウンを奪えないと厳しい。

3R。パンチで出るヒューズ。アモリム後退。ヒューズのハイキックに合わせてタックルに入ったアモリム。倒せそうだったが引き込んでしまう。ヒューズ立ってスタンド。アモリムまたタックルから引き込み。クローズドに入れたが、ここからパウンドを入れるヒューズ。足を掬おうとするアモリムだが、ヒューズわかっていて掬わせない。ベースを作ってパウンド。ヒューズアミールに捕らえてパウンド連打。アモリム今度は下からキムラを狙うが防がれている。強いパウンド連打。腰を引いてクローズドガードを割ったヒューズは立つ。スタンド。パンチで出る。ケージまで下がったアモリムのタックルは潰してパウンド。離れて立った。残り20秒。アモリム打撃で出るがヒューズのパンチを貰う。アモリム最後にタックルに入るも切られてタイムアップ。

判定三者29-28でヒューズ勝利。

アモリム1Rは勝利寸前だったが、凌がれてMMA初黒星。1Rはヒューズの距離の設定が拙くテイクダウンを取れていたが、2R以降修正されるとまったくテイクダウンできず。倒せないにしても、すぐに引き込むのはいただけない。テイクダウンを強化するか、打撃を強化するかでスタンドで戦えないと、UFCでは厳しい。

タイトルとURLをコピーしました