ウェルター級。
ウェルズは2021年、試合5日前の欠場選手の代役として、34歳での遅いUFCデビューを飾ったが、中堅クラスのTUFブラジル3ウィナー・ワーレイ・アウベスに打撃で積極的に攻めて2RKO勝ち。昨年2月の2戦目はキックボクサーでUFCデビュー戦のブラッド・ダイアモンドにテイクダウン→パウンド→バックを取ってのチョークで1R一本勝ち。3戦目は大ベテランのコート・マッギーに1Rにワンツーを打ち込み失神KO勝ちで3連勝・3連続フィニッシュ勝利と、前座戦線を抜け出しつつある。36歳。
セメルスバーガーはUFC5勝2敗。中量級では珍しいアメフト出身(ただし、大学時代はレスリングも並行して行っていた)。パンチが武器のストライカー。このところは中堅クラス同士の対戦が続いており、アレックス・モロノには撃ち負ける展開で判定負け、ジェイク・マシューズには1・2Rにダウンを奪い、3Rに逃げ切っての判定勝ち。しかしまた今回も中堅クラスとの対戦に。ランカー挑戦の道は遠い。30歳。
いきなり突っ込んだウェルズだが、セメルスバーガー右をヒット!ウェルズ下がる。詰めてパンチを入れるセメルスバーガー。右をもらってウェルズダウン!パウンド連打!ウェルズなんとかタックルでしのごうとする。ケージでこらえてブラウン肘を入れたセメルスバーガー。入れ変えた。ウェルズなんとか落ち着いたか。押し込まれた状態から投げてテイクダウン。インサイドから鉄槌。パウンド。下から蹴って距離を作り立ち上がったセメルスバーガー。際でバックを取ろうとしたウェルズだが、セメルスバーガー正対。放してパンチ連打を入れてからダブルレッグに入りテイクダウンしたウェルズ。インサイドから強いパウンドを入れていくウェルズ。セメルスバーガー防戦一方。ホーン。
1R序盤にダウンを奪ったセメルスバーガーだが、その後はウェルズのペース。ダウンしたウェルズはダメージがあったように見えたが、その後の動きを見るとそこまでではなかったのか。そこを考慮してウェルズのラウンド。
2R。ウェルズ飛び込んでワンツーを出すが空振り。両者が前に出てパンチが交錯するが、セメルスバーガーの右がヒットしウェルズ仰向けにダウン!上になるセメルスバーガーだが、ウェルズ下からホールド。ケージで立った。セメルスバーガー深追いせず立たせた。組み付いてきたウェルズを投げる。パンチを入れていくセメルスバーガー。右がヒットしたがウェルズタックルに。ダブルレッグでテイクダウン成功。下からホールドしてディフェンスしているセメルスバーガー。ウェルズインサイドから肘。セメルスバーガー防戦一方。下から腕十字を狙ったが、サバいてパスを狙ったウェルズ。またガードに戻すセメルスバーガー。インサイドからパウンド。肘。ホーン。
2R序盤のダウンも、倒れ方がかなりダメージが有るように見えたが、割とすぐ立っていたのでそこまででもないのか?その後ウェルズがテイクダウンすると、セメルスバーガーが下から防戦一方の時間が長く続いたので、2Rもウェルズ。
3R。ウェルズ飛び膝。詰めて組み付いた。ケージに押し込みダブルレッグでリフトして中央でテイクダウン。下から蹴って距離を作り立とうとしたセメルスバーガーだが、立ち際にすぐタックルで倒したウェルズ。ハーフに。セメルスバーガー下から逃れようとするが、ウェルズが上をキープ。ストレートアームバーを狙ったが、前傾姿勢になったところでセメルスバーガーが下から押しのけて立ち上がる。ウェルズすぐタックルへ。セメルスバーガーはキムラを狙う。下になって極めを狙ったが、外れた。ハーフで押さえ込むセメルスバーガー。セメルスバーガーはなんとか足で距離を作ろうとするが、作らせないウェルズ。三角を狙ったセメルスバーガーだが、足をサバいてパス。背中を向けて立ったセメルスバーガー。正対。しかしウェルズテイクダウン。ホーン。
3Rはウェルズ。1,2Rとも、セメルスバーガーのニアフィニッシュを取るか、ウェルズの攻勢時間の長さを取るか。
30-27ウェルズ、29-28セメルスバーガー、30-27ウェルズ。スプリットでウェルズ勝利。
一者はセメルスバーガーのニアフィニッシュを支持したが、二者がウェルズの攻勢を取ってスプリット判定に。
ウェルズはダウンからのリカバリーが早かった。
セメルスバーガー、スタンドのパンチでダウンを奪う殺傷能力は高かったが、テイクダウンされると逃げることが出来なかった。