フライ級。
ブラジルのフィーリョは今年3月のロンドン大会でUFCデビュー。いきなりランカーのムハンマド・モカエフと組まれ、テイクダウンされて下から仕掛けるも潰されるという展開から、3Rに膝十字を完璧に極めたものの、モカエフがタップせずに脱出し、最後はチョークで一本負け。敗れたものの、試合後にモカエフは病院に運ばれている。ダメージの影響かはわからないが、モカエフは今回の地元イギリス大会には出場できず、復帰戦は10月となっている。30歳。
バレスは34歳の遅いUFCデビュー戦。キャリア16勝5敗。今年4月にフアン・エスピーノが引退し、マルク・ディアゲイジー1人となっていたスペイン人UFCファイター。フィーリョは本来別の相手と先週対戦する予定だったが、先月末にその選手が欠場したため、急遽バレスのUFCデビューが決まった。21年10月のコンテンダーシリーズでは、カルロス・ヘルナンデス(UFC2勝1敗)と対戦し、惜しくもスプリット判定負け。キック、コンバットサンボがバックボーン。
打撃で出るバレス。ケージに詰めてパンチの連打を打ち込むとフィーリョダウン気味に倒れる。グラウンドには付き合わず立たせるバレス。左ミドルを打ち込みフィーリョ効いた。逃げ気味のタックル。切られる。左ミドルでまたダウン気味に倒れたフィーリョ。鉄槌を落とし離れるバレス。また左ボディを入れたバレスだが、フィーリョ開き直ったのか、パンチを振って打ち込んでいく。パンチがヒットし一瞬怯んだバレスにダブルレッグ。テイクダウン!ハーフからマウントに移行すると肩固め。タップアウト!
序盤打撃でかなり押されていたフィーリョだが、立て直してグラウンドに持ち込むと圧倒。モカエフを追い込んだ実力はフロックではなかった。