UFC302:第1試合・ミッチ・ラポーゾ vs. アンドレ・リマ

フライ級だったが、リマが4ポンドの大幅オーバーで、130ポンド契約に。

ラポーゾはUFCデビュー戦。2021年のTUFバンタム級に出場し、チーム・ヴォルカノフスキーのドラフト1位でピックされたが、トーナメントは初戦敗退。同年のコンテンダーシリーズにフライ級に落として出場したが、現UFC2勝3敗のジェイク・ハドリーに2Rチョークで敗れて公式戦初黒星。ローカルイベントで4連勝して、今年8月に2度目のコンテンダーシリーズ出場が予定されていたが、試合10日前にリマと対戦予定のニャムジャルガル・トウメンデムベレルがビザの問題で欠場。急遽UFC本戦デビューが決まった。レスリングでは高校州王者、柔術は黒帯で、キックの経験もある。25歳。

リマはコンテンダーシリーズを経て今年3月にUFCデビュー。イーゴル・セベリーノと同じコンテンダーシリーズデビューのブラジル人対決となったが、意地の張り合いで好勝負になっていたものの、2Rにセベリーノが噛みつきで反則失格になるというまさかの結末。試合後には、噛まれたところに歯型のタトゥーを入れている。が、リマもちょくちょくケージ掴みするなどダーティな部分があった。キャリア無敗で、キックでブラジル王者になっており、MMAでも8勝中5KO。25歳。

両者オーソドックス。カーフを蹴るリマ。スタンドでプレッシャーを掛ける。ラポーゾはタックルのフェイントを見せる。パンチの連打を打ち込むがガードの上。またカーフを蹴るリマ。ラポーゾなかなか間合いに入れない。カーフを蹴っていくリマ。ラポーゾが少し出てきたがまたカーフをもらう。蹴られた足を引いてスイッチしたラポーゾ。残り1分。詰めるラポーゾ。右オーバーハンドを一発ヒット。しかし単発。オーソに戻ったところでまたカーフを蹴られる。スイッチすると今度は左ハイを打たれた。ホーン。

1Rは打撃の手数でリマ。

2R。ラポーゾはステップして蹴りをもらわないようにし始めた。飛び込んでパンチを打ち込む。またカーフを入れるリマ。ラポーゾも飛び込んでワンツー。右オーバーハンドを見せたラポーゾだが空振り。またプレスしてきたリマ。サイドステップするラポーゾだが、ケージ際まで下がってきた。サウスポーにしたラポーゾにリマ今度はインロー。また下がりだすリマ。残り1分。ラポーゾ初めてタックル。テイクダウン。すぐにケージ際に移動して立ったリマ。リプレイで立つ際にケージつかみがあったことが映し出される。ラポーゾ離れた。ホーン。

2Rもリマ。

3R。このラウンドも蹴りを入れていくリマ。ラポーゾはサイドステップで蹴りをもらわないようにはしているが、手も出ていない。リマがプレスする展開が続く。アッパーから左を入れたラポーゾ。リマの打ち終わりに左を返した。ようやくギアを上げてきたが残り1分。右足にカーフをもらいスリップダウンしたラポーゾ。すぐ立ったが蹴られた足を引いている。残り30秒でタックル。小手投げで凌ぐリマ。離れた。最後詰めるリマに下がるラポーゾ。逆では?タイムアップ。

30-27リマ、29-28ラポーゾ、30-27リマ。スプリットでリマ勝利。

ローを評価しないジャッジがいたのか?この後の試合が不安になる判定結果。

蹴りが速く有効だったリマだが、相変わらずのケージつかみの悪癖。今回はあまり影響がない場面だったが、テイクダウンディフェンスやリカバリーがちゃんとできていないということでもあるので、今後に不安が残る。

ラポーゾは特に勝ったと思ってはいなかったようなのに、リマが最後に出てきた時に下がっている時点でもう心が折れていたのでは。2R終盤に見せたテイクダウンは良かったように見えたのだが。

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