UFC309:メインイベント・ジョン・ジョーンズ vs. スティーペ・ミオシッチ

ヘビー級タイトルマッチ5分5R。ミオシッチ8位。

JJのヘビー級王座の初防衛戦。キャリア27勝1敗1NC、唯一の敗戦はマウントから垂直ヒジを打ち込んでの反則負け。ライトヘビーの最後の3戦は判定決着。内容も圧倒とは言い切れず、レイエス戦では負けていたと見るメディアも多かった。その後ヘビー級転向を見据えて王座を返上。当時のヘビー級王者フランシス・ガヌーとの対戦はガヌーのUFCとの契約が合意に至らず、UFCを離脱して実現せず。JJは返上した王座を元暫定王者のシリル・ガーンと争い、1Rにタックルでテイクダウンを奪ったJJがケージに押し込みながらギロチンを決めて二階級制覇を達成した。しかし昨年11月のミオシッチとの初防衛戦は大胸筋断裂により欠場となり、1年8ヶ月ぶりの試合となる。37歳。

ミオシッチは2018年にガヌーに判定勝ちしてヘビー級史上初となる3度目の防衛に成功。しかし同年のライトヘビー級王者コーミエとの対戦ではまさかの1RKO負けで王座から陥落。翌年のダイレクトリマッチでKO勝ちして王座を取り返すと、さらに1年後にはコーミエとの3連戦目で判定勝ち。2021年3月に、4連続1RKO勝ちで蘇ってきたガヌーと再戦。2RKO負けで王座を明け渡した。以降は試合出場はなく、事実上セミリタイア状態と見られていたが、ガーンに勝って王座を獲得したJJの対戦要求に応じて3年ぶりに出場する。42歳。

昨年11月の試合が流れた際には暫定王座決定戦が組まれたが、特に負傷していないミオシッチは出場せず。ダナ・ホワイトは「JJ vs. ミオシッチは史上最も偉大な選手同士のレガシーファイトで、誰もが見たい試合だから」と説明しているが、暗にミオシッチが今のトップランカーと対戦すると勝てない可能性が高いことを認めてしまってもいる。ダナは「勝者は暫定王者アスピナルと必ず対戦する」とも発言しているが、両者ともアスピナルとの対戦には前向きな姿勢を見せておらず、勝ってもそのまま引退または王座返上の可能性もある。

サウスポーのジョーンズにオーソドックスのミオシッチ。詰めたジョーンズに左を打ち込むミオシッチ。再び距離を取ったジョーンズ。前蹴り。前手で距離を測りながらインロー。右を打ち込むミオシッチにジョーンズ左ミドル。ちょっと嫌がったミオシッチ。詰めてパンチを出したがジョーンズ交わした。ジョーンズ組むと大外掛けでテイクダウン。サイド。ミオシッチガードでしのごうとするが、ジョーンズすぐにハーフにしてヒジを入れる。パスしたジョーンズ。うつ伏せになろうとしたミオシッチだが、ジョーンズはハーフに戻して再びヒジの連打。垂直ヒジを落とすジョーンズ。なんとかガードに戻すミオシッチ。インサイドからヒジを入れるジョーンズ。足をサバいてパスしたジョーンズ。残り30秒。ヒジを入れるジョーンズだが1R終了のホーン。

1Rジョーンズ。

2R。ジョーンズがじわじわと詰める。ジャブを入れるジョーンズにアッパーを返したミオシッチ。左ミドルを入れたジョーンズ。ミオシッチパンチで出るが、ジョーンズ距離を取り離れる。また出てきたジョーンズ。前蹴り。腹にヒット。ケージまで下がったミオシッチだが、ジョーンズは慎重に攻める。ボディブロー。首相撲から腹にヒザを入れたジョーンズ。右を一発打ち込んだミオシッチ。左ハイを蹴るジョーンズ。残り1分。ミオシッチが出るとすぐにバックステップするジョーンズ。左ミドル。左右のパンチで出たミオシッチ。背中を見せて距離を取りかわすジョーンズ。バックキックをボディに入れる。ホーン。

2Rジョーンズ。

3R。パンチで出るミオシッチ。ジョーンズ下がる。ステップワークで距離を取り逃れた。ジャブを突くジョーンズ。ミオシッチがパンチで出るとまた背中を向けて離れる。追いつけないミオシッチ。ジョーンズ左ミドル。インロー。左フックがヒット。出たところにジャブがヒット。さらに右をもらったミオシッチが後退。追いかけるジョーンズ。ケージを背負ったところでパンチを入れると四つに組んだジョーンズだが、テイクダウンせず離れた。また出るジョーンズ。ミオシッチが詰めようとするとすぐバックステップで、手を出すこともさせない。ジョーンズのジャブが顔面にヒット。詰めるジョーンズだが、ジャブを入れると離れる。サイドキック。左がクリーンヒット。ミオシッチもパンチを返すがヒットしない。残り1分。ジョーンズ左ミドル。ミオシッチケージを背負った。バックスピンキック。ボディに入り嫌倒れしたミオシッチ。パウンドを入れるとレフェリー止めた。

ジョーンズ、危なげなくKO勝ち。

ジョーンズは次の相手についてはダナ・ホワイトに任せるとコメント。

敗れたミオシッチは引退表明。

タイトルとURLをコピーしました