ライト級5分5R。オリベイラ2位、チャンドラー7位。3年半ぶりの再戦は、ノンタイトル戦だがまたも5Rマッチで行われる。
オリベイラはUFC史上1位のフィニッシュ勝利記録(20回)を持つ。フェザー級に落としていた際には体重オーバーもありタイトルに絡むことは出来なかったが、ライト級に戻すと9勝(8フィニッシュ)1敗、8連勝でチャンドラーとの王座決定戦が組まれた。1Rにチャンドラーのパンチでダウンを喫するも、2Rに逆にダウンを奪い返してパウンドラッシュで勝利。UFCデビューから10年はフィニッシュはすべて一本勝ちだったが、打撃が向上し、初めてKO勝ちしてからは4KO・3一本勝ちでKOの方が多くなっている。2022年にマカチェフとのタイトル戦では肩固めで一本負け。今年4月のUFC300ではアルマン・ツァルキヤンと対戦し、1Rにギロチンからマウントを取りチャンスを作ったが、2R以降はテイクダウンされて攻められる展開で判定負け。王座挑戦権争いに残るためにも負けられない試合。35歳。
チャンドラーは長くMr.Bellatorとして活躍した後、フリーエージェントとなりUFCと契約。UFCでデビュー戦でダン・フッカーに1RKO勝ち。他団体からの大物がUFC初戦で苦戦しがちなUFCジッターがあるため、オッズではアンダードッグだったが、勝利したことで2戦目でタイトル挑戦が実現。敗れたが、1Rのダウン奪取で見せ場は作った。その後はファーガソンにKO勝ち、ゲイジーとポワリエには敗れたが、2試合ともファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞している。昨年はマクレガーとともにTUFコーチに就任し、早ければ7月にもコーチ対決で対戦するはずだったが、マクレガー側の問題でなかなか試合が組まれず、結果2年以上のブランクが開くことに。38歳。
チャンドラーが詰める。オリベイラワンツーから前蹴り。関節蹴り。ジャブの刺し合い。カーフを蹴るチャンドラー。オリベイラタックル。シングルレッグ。ケージの上に手をかけたチャンドラーだがオリベイラテイクダウン。逆ハーフの体勢。オリベイラは右腕もチャンドラーの足にロックされて抜けない。足のロックを外したオリベイラ。腕も抜けて逆ハーフのまま押さえ込む。上半身を固めてチャンドラーも身動きが取れない体勢。細かいパンチを打ち合う両者。1R終了。
1Rオリベイラ。
2R。パンチで出たオリベイラ。チャンドラーケージの縁に足を取られてスリップ。追いかけてバックを取ったオリベイラだが、振りほどいて離れたチャンドラー。詰めるオリベイラ。ワンツー。ケージを背負うチャンドラーに首相撲からヒザをヒット。チャンドラー大振りのパンチを振るが消耗している。オリベイラタックル。脇を差したチャンドラーだが、オリベイラそのまま押し倒して上に。マウント!ヒジ。三角マウントを狙ったが、押さえ込む体勢に戻すとヒジを入れるオリベイラ。下からしがみついて耐えるチャンドラー。ホーン。
2Rオリベイラ。
3R。チャンドラーが前に詰めるとオリベイラは前蹴り。オリベイラタックル。切ったチャンドラー。カーフキック。しかしケージを背負っている。オリベイラ左右のパンチから前蹴り。アッパーを入れたオリベイラ。チャンドラーもワンツーを返すが、ケージ際から逃さない。足が止まったチャンドラーにヒジ。タックルに。ボディロックからテイクダウン。バックマウント。四の字バックに。バックからヒジを入れるオリベイラ。チョークは防いでいるチャンドラー。残り30秒で体勢を変えようとしたオリベイラだが、決定的な場面は作らせないチャンドラー。ホーン。
3Rオリベイラ。
4R。チャンドラー大振りのフック。カーフキック。しかしオリベイラが詰めてくる。ケージに詰めて飛びヒザ。チャンドラー左右のフックを振る。オリベイラ腹に前蹴り。タックルに入ったオリベイラ。ボディロックから脇をくぐってバックに回り、グラウンドに持ち込んだ。ハーフバック。亀になったチャンドラー。チョークを狙うオリベイラ。四の字バック。チャンドラ腕を掴みながら反転しようとしたが、ついていくオリベイラ。しかし片足のフックが外れハーフバックに。また両足フックしたオリベイラ。アゴの上からチョーク。ギリギリ凌いだチャンドラー。バックキープのままホーン。
4Rオリベイラ。
5R。出てきたチャンドラーにテンカオを合わせたオリベイラ。関節蹴り。オリベイラタックルに入るが切ったチャンドラー。しかし右を打ち込む。目に入って効いたか。詰めたチャンドラー。オリベイラタックル。切ったチャンドラーが鉄槌連打。なんとかガードでしのごうとするオリベイラ。三角。しかし上半身を起こして防いでいる。両腕を入れて解除すると、離れた瞬間にオリベイラ立った。追っていくチャンドラー。左がヒット。オリベイラタックル。バックに回った。ハーフバックで引き込む。チャンドラー万事休すか。首に腕を回してチョークを狙うオリベイラ。背負って立ったチャンドラー。後方に倒れ込むが、オリベイラはおたつロックでバックキープ。また背負って立ったチャンドラー。後方に倒れる。放さないオリベイラ。笑顔で腕を叩いてオリベイラを称えるチャンドラー。タイムアップ。
判定49-46×2、49-45の3-0でオリベイラ勝利。