UFC309:第5試合・デビッド・オナマ vs. ロベルト・ロメロ

ライト級。本来フェザー級のオナマだが、ルーカス・アルメイダが欠場し、直前で初参戦のロメロが代役となるため、ライト級に変更。

オナマはウガンダ初のUFCファイター。スイッチを繰り返しながら打撃を打ち込むストライカー。UFC4勝2敗。前戦はレスラーのジョナサン・ピアースに、組まれてバックを取られる展開を繰り返していたが、身体能力の高さで逃れて判定勝ち。前回判定勝ちするまでは、勝った試合はすべてフィニッシュ(7KO・4一本勝ち)しての勝利だった。30歳。

メキシコのロメロは直前の試合決定で減量が間に合わないためライト級となったが、こちらも本来はフェザー級を主戦場としている選手(ただし、前回は計量で4.8ポンドオーバーしている)。近年はフロリダのコンバテ・グローバルを主戦場とし、キャリア8勝3敗1分。柔術茶帯で、ポリネシアの護身術のリマラマの黒帯。今年7月の前戦は元DEEP王者でRIZIN参戦経験もある芦田崇宏との対戦で、体重オーバーはあったがテイクダウンからコントロールし、1Rチョークで一本勝ちしている。24歳。

ロメロはオーソドックス。オナマはいつも通りスイッチを繰り返す。サウスポーに構えるとロメロはオナマの右足にインロー。効果的と見てインローを連打する。スイッチするオナマだが、今度は左足にカーフキック。サウスポーに構えるとインロー。さらにパンチと積極的に攻めるロメロ。ミドルからインロー。手数で押されているオナマ。右がヒットしダウン!すぐバックに回ったロメロが首に腕を回してチョークに。しかし足のフックがかかっておらず、立ち上がり正対したオナマ。ロメロケージに押し込みながらヒジを入れるとボディロックからテイクダウンを狙いつつヒザを入れる。首を抱えてスタンディングでアナコンダチョークに捕らえたオナマ。しかし振りほどいたロメロ。離れる。すぐに詰めていくロメロ。左右のパンチをヒットさせる。カーフキック。オナマもパンチを打ち込むが、ロメロが押していく。残りわずかでオナマの左がヒット。しゃがみ込むように下になったロメロにパウンドを入れるオナマ。足で阻んだロメロ。1R終了のホーン。

1Rはお互いダウン気味に倒しているが、攻めていた時間の長さではロメロ。

2R。ロメロが変わらず手数を出すが、オナマもジャブを打ち返していく。クリンチアッパーから右ストレートをヒット。さらに左を打ち込んだ。被弾が増えているロメロだが下がらない。頭を振りながら左右のパンチで詰めていく。1Rに比べれば余裕が見えるオナマはジャブを入れていく。足を止めて左右のフックを打ち込む。間合いを詰めるロメロにオナマはステップで距離を取る。左右のボディをヒットさせたオナマ。ロメロのバックヒジにオナマがパンチを返すと、バランスを崩してスリップダウンしたロメロ。オナマがガードに入って押さえ込むと、下から離そうとするロメロの足をサバいてハーフに。ニーシールドで距離を作ろうとするロメロに鉄槌を入れる。足で離したロメロ。残りわずかで立ち上がったロメロだが、2R終了のホーン。

このラウンドはオナマが手数とダメージで上回った。

3R。すぐに出てきたロメロだが、オナマは冷静に前蹴り・テンカオを当てていく。ワンツーでロメロにガードを上げさせると左右のボディを打ち込むオナマ。被弾しながらも手を出していくロメロ。カーフキックを蹴るとオナマスリップダウン。すぐに立ったオナマ。ロメロのハイキックをキャッチしてテイクダウンを狙ったオナマ。こらえたロメロだが、オナマそのまま組み付いて押し倒しマウントに。背中を付けたロメロ。ガードに戻したロメロだが、オナマはインサイドガードからパンチ・ヒジでダメージを与えていく。ロメロの足をサバいてパスを狙いながらパウンドを入れるオナマ。足関を狙ったロメロ。防がれたがガードに戻した。しかしまた足をサバいてパウンドを入れていくオナマ。残りわずかで鉄槌の連打を入れる。タイムアップ。

判定三者30-27でオナマ勝利。

ロメロは敗れたが、1Rにダウンを奪うなど、緊急出場ながら積極的に攻めて印象を残した。

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