UFC309:第4試合・マルチン・ティブラ vs. ジョナタ・ジニス

ヘビー級。ティブラ9位。

ティブラはUFC12勝8敗。最初の10戦は5勝5敗だったが、そこから調子を上げて勝ち越しランキング入り。直近10戦で敗れている相手はトップランカーのヴォルコフ、現暫定王者アスピナルと、前戦のセルゲイ・スピバック。スピバックには1度勝利しているが、再戦ではスピバックのガードからの腕十字で一本負けした。テイクダウンしてパウンドで攻めるスタイル。39歳。

ジニスは今年4月にUFCデビューし、ここまで2連勝中。キックの世界王者で、30歳でMMAに転向。MMAデビューから5連勝・5連続1RKO勝ちで昨年DWCSに出場し、ここでも1RKO勝ち。UFCデビュー戦では、テイクダウンされると下で何も出来ない場面があったが、2Rに打撃を効かせてKO勝ち。前戦は2Rまではタックルを切って打撃を入れる展開でリードしていたものの、3Rはバッククリンチからコントロールされる展開から抜け出せず。初の判定となったが無敗をキープした。しかし組みと寝技の穴は大きく、組みが強いティブラ相手にどこまでできるかが問われる一戦となる。今月2日のカナダ・エドモントン大会でデリック・ルイスとの試合が組まれていたが、ルイスが当日体調不良により欠場したため、試合が中止となっていた。33歳。

両者オーソドックス。右ハイを入れたジニスだが、ディブラ距離を詰めてタックルへ。しかし離れ際にジニスの左が入り、崩れるように下になったティブラ。鉄槌・パウンドを入れるジニスだが、下になったティブラが足関を狙う。パンチで抵抗するジニス。ティブラが体を起こし上に。ハーフで押さえ込んだティブラ。下になったジニスは抱えてディフェンスするのみ。ティブラが押さえ込んだままパンチを入れていく。ハーフの足を抜いてマウントに移行したティブラ。残り1分半。押さえ込んだままパウンドで削っていくティブラに対し、ブリッジで逃れようとするジニスだが返せない。ティブラも固めたまま1R終了。序盤にジニスがパンチでダメージは与えたものの、ティブラがラウンドの大半を上から制したラウンドに。

2R。スイッチを繰り返すティブラ。ジニスがプレッシャーを掛けて左右のパンチを振っていく。詰めて左右のパンチを出したジニスにティブラタックルへ。ケージを背負ってこらえようとしたジニスだが、ティブラがダブルレッグでテイクダウンし背中を着かせた。再びハーフで押さえ込まれる展開となったジニス。ティブラがハーフで押さえ込んだまま、再び足を抜いてマウントに。ヒジを入れるティブラに対し、ジニスは下からしがみついて耐えるだけに。残り1分。ティブラ強烈なヒジを連打する。ジニス顔面を大きくカット。なおもヒジの連打を打ち込むティブラ。両目のまぶたをカットしているジニス。ティブラのヒジの連打を耐えるだけのジニスだが、レフェリーのハーブ・ディーンは止めずに2R終了。

3R開始前にドクターがジニスのカットした両目のチェックを行い、続行不能と判断。2R終了TKOにより、マルチン・ティブラの勝利。

ジニスはテイクダウンされた後の対処の穴をつかれ、MMA初黒星。

ティブラ「グラウンドに持ち込む作戦だった。作戦通りで結果には驚いていない。出血が多かったからストップがかかると思っていた。タフな相手だったが、ドクターが止めてくれて良かった」

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