ラウネーンは2022年のPFLウィナー。昨年は予選リーグで優勝したヘスス・ピネドにKO負けして敗退している。12年前の2012年にTUF Smashesに出場したが、準決勝で優勝したノーマン・パークに敗れてUFC参戦はならず。今年は予選リーグではBellator6位のペドロ・カルバーリョ、8位ジャスティン・ゴンザレスにフィニッシュ勝利。トーナメント準決勝は9位のカイ・カマカ3世との対戦で、接戦となったが打撃でプレッシャーを欠ける展開で判定勝ち。34歳。
シズリエフはBellator5位。Bellatorには2022年から出場し、昨年のBellator最終戦までに3戦してすべて判定勝ち。今年のPFL予選も同じBellator勢との対戦でいずれも判定勝ち。ポイント制のPFL予選リーグでは判定のみでは勝ち上がりが微妙だったが、他の試合もフィニッシュが少なく、3位で決勝トーナメント進出。準決勝では昨年準優勝のガブリエル・ブラガと対戦し、打撃のヒット数で上回り判定勝ち。ここまで17戦全勝だが、うち判定勝ちが13回ある手堅いスタイル。29歳。
じわじわ詰めるラウネーンにシズリエフがジャブ、カーフキックで先手を取る。ジャブの連打で出るとラウネーンはバックステップでかわす。関節蹴りを見せるシズリエフ。ラウネーンの蹴りにワンツーを返す。バックスピンキック。腹にヒット。ラウネーンもバックスピンキックを見せたが、押し倒して上になったシズリエフ。ラウネーンのガード。クローズドガードで下からヒジを入れていく。シズリエフがパウンドを入れると足で距離を作り立ちに行く。立ち際にバックを取ったシズリエフ。片膝をついたラウネーンにハーフバックから殴る。立ったラウネーン。正対したがすぐに大内刈りでテイクダウンしたシズリエフ。両足を束ねてまた寝かせた。ヒジ。インサイドから垂直ヒジを落としていく。ディフェンスに徹するラウネーン。ゴング。
1Rシズリエフ。
2R。シズリエフがパンチ・蹴りで出ていく。ラウネーンは受け身の展開。右ボディを入れたシズリエフ。シズリエフのバックスピンキックがボディにヒット。シズリエフ飛び込んでアッパー。ヒットし動きが止まったラウネーン。効いているように見えるが、シズリエフは無理に攻めない。タックルに行くが切ったラウネーン。シズリエフ飛び込んで左ボディ。さらに右フック。また右。ワンツー。ジャブ。全部もらっているラウネーン。鼻のブリッジからの出血で顔面が真っ赤に染まっている。パンチで出るシズリエフにラウネーンのジャブがヒット。一瞬ヒザを着いたシズリエフ。しかし効いてないとアピールするシズリエフ。シズリエフがパンチを打つと距離を取る。ゴング。
2Rシズリエフ。ラウネーンは終盤のジャブのヒット以外、いい場面がなかった。
3R。プレスするシズリエフ。ケージを背負ったラウネーンにタックル。バックに回ったシズリエフ。顔面にヒザ。離れた。ラウネーンはジャブを出すが、シズリエフのカーフ、ジャブがヒット。ジャブ、カーフで手堅く攻めるシズリエフ。飛び込んでのアッパー。もらってマウスピースが飛んだラウネーン。バックスピンキックを放ったがシズリエフがかいくぐってタックルに入りテイクダウン。ラウネーンがケージを使って立つとシズリエフ離れた。ラウネーン手が出ない。ゴング。
3Rシズリエフ。
決勝戦6試合目で初の4R。シズリエフタックル。簡単にテイクダウンを許したラウネーン。ケージで立とうとするラウネーンのバックに回るシズリエフ。立って離れたラウネーン。ジャブを出すがシズリエフが打ち返したジャブをもらった。バックスピンキックをレバーに入れるシズリエフ。飛び込んでのパンチを貰ったラウネーン。打ち返していくが、ヒット数に大きな差がある。ジャブ、ワンツーを出すラウネーン。ようやく手数が増えてきた。シズリエフは無理に倒しに行かない。ゴング。
4Rシズリエフ。
5R。観客を煽るラウネーン。カーフを蹴るとキャッチしようとしたシズリエフ。距離を取ったラウネーン。シズリエフの右がヒット。またアッパー。直撃。しかし畳み掛けないシズリエフ。飛びヒザもヒット。前蹴りからジャブ。シズリエフのローに右を返したラウネーン。アッパーがヒットしたラウネーン。しかしシズリエフタックル。テイクダウン。下から蹴って離そうとしたラウネーンだがシズリエフ離れない。ケージ際に移動したラウネーンは背中を向けて立つ。クラッチを切って離れた。タックルからバックに回ったシズリエフだが、ラウネーン振りほどいた。ラウネーンが打撃を出していくが、打ち返すシズリエフの打撃をもらっている。残りわずかで距離を取るシズリエフ。タイムアップ。
50-45、49-46×2の3-0でシズリエフが無敗のまま100万ドル獲得。
6階級のうち4階級をロシア人が制した。