UFC310:第5試合・クリス・ワイドマン vs. エリク・アンダース

先月のUFC309で対戦予定だったが、試合当日にアンダースの医療上の問題により中止となり、今大会にスライド。ミドル級で一度計量をクリアしており、お互い若くないということで無駄に減量でダメージを負うことはないという判断からか、今回は195ポンドとミドル級リミットより10ポンド重い契約体重となっている。

元王者ワイドマン。ミドル級史上最高のファイターであるアンデウソン政権を終わらせたが、王座陥落から9試合で2勝7敗(6KO負け)と完全に壊れた選手とみなされていた。ローを放った際にカットされスネが真っ二つになる重症を負い、2年の長期欠場。昨年8月の復帰戦では、ブラッド・タバレスにカーフを効かされる展開で完敗したものの、3R戦い切り現役を続行。今年3月の前戦では、ストライカーのブルーノ・シウバ相手に1Rはタックルからバッククリンチを取り制すると、2R以降は打撃をヒットさせる展開に。3Rにパンチをヒットさせて倒れたシウバにパウンドを連打し、一度はKO勝利が宣告されたが、直前にアイポークがあり、負傷判定による勝利に訂正されている。勝ったものの、再三のアイポークには批判の声も大きかった。今回が40歳になってからの初戦。

アンダースもUFCデビューから連勝し、無敗のまま3戦目でUFCのメインを張ったが、元王者リョートに判定負けでMMA初黒星。その後は階級をライトヘビーに上げたりミドルに戻したりしても戦績が上がらず、現在はトータル8勝8敗1分の勝率5割に。アメフトがバックボーンの身体能力を活かしたスタイルで、テイクダウンからのパウンドが武器。UFC20戦での引退を公言しており、現在18戦目。37歳。

オーソのワイドマンにアンダースはサウスポー。アンダース2ポンドアンダーだが、減量していないのか腹回りが太い。ワイドマンのタックルに反応して切るアンダース。アンダースだがプレスするとケージを背負ったワイドマン。アンダースタックルに。脇を差して押し込むが、ワイドマン押し返すとクリンチアッパーを入れて離れる。ワイドマンの蹴りをキャッチしてパンチを入れるアンダース。パンチを打ち込むとケージを背負うワイドマン。タックル。足払いでこかしたところにヒザを出して頭部にヒットしたが、ワイドマンがヒザを着いていてグラウンド状態。口頭注意で再開。ワイドマンのミドルに左フックを返したアンダース。アンダースが出たところにワイドマンの左がヒットしダウン!ワイドマンパウンド連打。パウンドを打ち込みながら足を超えてハーフに。残り1分。肘を入れたがガードに戻したアンダース。すぐまたパスしていくワイドマン。ハーフから肘を入れてホーン。

1Rワイドマン。

2R。パンチで出たワイドマンだがアンダースのパンチもヒット。右ストレートを入れたワイドマン。アンダースが打ち返してケージを背負わせる。アンダース左ハイ。左ストレートで出るアンダース。タックルへ。ケージを背負ったワイドマンがギロチン。しかし浅い。立とうとして背中を向けたワイドマンだがアンダースがバックから殴る。動きが止まって打たれているワイドマン。アンダース鉄槌連打。ワイドマン正対したがハーフでアンダースのパウンドをもらい続けている。打たれて動きが止まっているワイドマン。耐えるだけになっている。起き上がろうとするところを寝かされまた殴られる。グロッキーなワイドマン。しかしアンダースも疲れで意識を飛ばすパンチの威力がない。体を起こして強いパンチを入れていくアンダース。左右のパウンド連打。ワイドマン足で阻もうとしているがディフェンスになっていない。レフェリーストップ。

1Rは良かったが、2Rに入り急に消耗したワイドマン。下になると逃げる動きがなくなり、打たれるだけでKO負け。

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